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三連壺 (打出遺跡) |
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打出遺跡は、旧神通川河畔に営まれた弥生後期から古墳前期の集落跡です。この土器は、古墳時代前期(約1700年から1600年前)に、川や水を鎮める祭祀のため、旧神通川跡のゆるやかな岸辺に、多数の土器(約20個体)をまとめて廃棄した中から発見されたものです。 |
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この土器は、祭祀目的で赤彩(ベンガラ(酸化鉄))を施した、高さ14.2cmの三連壷です。口の部分は欠けており、それぞれの壷の直径は、上から7.3cm、7.0cm、5.6cmで、下に向かって壺が小さくなっています。
類品(三連から四連壷)は畿内に2例(四連壷は東大阪市馬場川遺跡・集落遺跡、井戸から出土、三連壷は奈良県添上郡都祁村ゼニヤクボ遺跡・集落遺跡)があり、いずれも古墳時代前期のものです。今回出土品は、遺跡の立地からみて海を介した畿内との関連性を強く示すとともに、分布域の最北端の出土例として注目されます。 |
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(奈良県田原本町教育委員会 藤田三郎氏のご教示による) |
(古川) |

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