当館は昭和49年に開館し、今年で50周年を迎えます。
この建物は、富山市山田地区(旧 山田村)から茅葺屋根の建物を移築(一部改築)したものです。江戸時代後期に造られた寄棟造りで、切破風に窓を設けた独特な茅葺屋根の形が特徴です。この屋根の形状は「ウグイス造り」と呼ばれていました。山間部と平野部との境界地域の造りと考えられています。このような屋根を持つ建物は県内にも現存せず、地域の特色を残す大変貴重なものです。
また、開館してから現在まで、山間の暮らしの用具はじめ、富山市内外各地から生活用具を寄贈していただき、様々な用具が収集されてきました。それら資料から人びとの生活の様子をうかがい知ることができます。
本展では、この建物についてご紹介するともに、人びとの暮らしの移り変わりを、収蔵する生活用具などでたどります。