富山平野の中央を南北に走る呉羽丘陵、それは緑豊かな自然の里であり、幾多の史跡を内蔵する文化の里です。
その一隅、安養坊に学習と憩いの一体化を願って開かれたのが、富山市民俗民芸村です。
富山駅から西北約3q、中心市街地からも4qの位置にあり、タクシーで10〜15分ほどで自然や歴史、文化を学び、体験できるエコミュージアムです。
富山市は、昭和40(1965)年に民芸館を開館し、以後、民芸合掌館、民俗資料館、考古資料館を設置しました。昭和54年11月には、市制90周年を記念し、これらを一つの文化集落として、富山市民俗民芸村と命名しました。
その後、陶芸館、茶室円山庵、売薬資料館、管理センターを設置し、平成元(1989)年10月、市制100周年を記念し篁牛人美術館を開館、平成13年11月には売薬資料館別館(旧密田家土蔵)が併設されました。
春の訪れとともに椿や桜が咲き誇り、夏は古民家に調和する鮮やかな緑が眩しく、日々色づく紅葉に秋のおわりを感じ、降り積もった白い雪に自然の厳しさが垣間見える冬。心癒される四季折々の風景に出会えるのも、魅力の一つです。
物との出会い、自然とのふれあいを皆様の感性で受け止めながら、ご覧いただければ幸いです。

春:椿と桜 夏:新緑の民俗資料館 百日紅と陶芸館
秋:円山庵の紅葉 冬:雪の陶芸館
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