江戸時代の富山では、売薬業が盛んに営まれていました。売薬業に関する仕事では、薬の材料の搬入、製薬や製袋、行商のための薬荷の運搬など、騒がしい音がする作業も含まれています。様々な音が町にひろがり、賑やかで活気にあふれていたのでしょう。
また、明治時代以降は、鼓笛隊が描かれた引札・チラシが見られるようになります。富山の売薬業に限らず、新しく設立された製薬会社や、改良された薬品を売り込むため、音を伴った宣伝が効果を発揮していたことがチラシに表れています。
本展では売薬業をめぐる「音」に注目し、関連する資料や薬チラシなどを展示します。