平成25年11月に83歳で亡くなられた秦豐秋氏(日本工芸会正会員)のご遺族より、平成26年春に富山市陶芸館に15点の作品が寄贈されました。以前より収蔵していた3点と合わせてご紹介いたします。 |
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秦豐秋氏は、昭和5年(1930)、高岡市に生まれ、金沢美術工芸大学油絵科在学中に陶芸を学ばれました。卒業後は美術教諭として勤務する傍ら、自宅に窯を築いて作陶を続け、昭和58年(1983)から陶芸に専念されました。 |
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彩泥蝶文壺 平成5年(1993)
径46.3×高42.3p |
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端正な器形に現代感覚を吹き込んだ作風は、二つに大別できます。一つは、細い紙テープや切り絵によるマスキングの効果を意図した計算された精緻な美しさをもつ作品群であり、もう一つは、窖窯を用いて偶然に現れる窯変の効果を狙った神秘的で力強い作品群です。
いずれからも、新たな陶芸表現に挑み、没頭された姿をうかがうことができます。 |
自然釉花器 平成17年(2005)
径19.5×高35.0p |
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陶芸館外観 |
※ 陶芸館については、陶芸館ページでも紹介しています。
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