縄文時代の遺跡からは、土偶や三角とう形土製品、石棒、石冠、御物石器など不思議な形をした遺物が出土しています。これらは生と死が今よりずっと身近にあった縄文人の祈りや祭りのための道具と考えられていますが、その実態は謎に包まれています。
土偶は粘土で人の姿形をかたどった土製品です。特に縄文時代晩期の遮光器土偶が有名ですが、富山市内でも水橋舘町や浜黒崎野田・平榎遺跡から頭部や腕部分が出土していて、東北地方の亀ヶ岡文化の影響をうかがわせます。
三角とう形土製品は三角柱状の土製品で、北陸での出土数が突出して多く、県内の縄文文化を特色づける遺物です。
石棒は豊かさや繁栄のシンボルとして、縄文時代には1m以上の大型品が作られました。石冠と御物石器は飛騨地方を中心に分布し、神通川や庄川流域からも多く出土しています。
これらの不思議な道具は形や使われ方など様々な想像を掻き立てます。本展では県内各地や飛騨地域の出土品149点を展示し、縄文時代の精神世界と文化的な交流を探ります。
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遮光器土偶
富山市水橋舘町出土
(富山市指定文化財) |
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動物状土製品
富山市杉谷H遺跡出土 |
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石棒
富山市妙川寺遺跡出土 |
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考古資料館企画展 関連行事 |
●学芸員による解説会
日時:9月2日(土) 10:00〜11:00 (申込不要、観覧料必要)
11月3日(金) 10:00〜11:00 (申込、観覧料不要)
場所:考古資料館
●記念講演会
「土偶のヒミツ−隠されたその正体を探る−」
日時:9月30日(土) 14:00〜16:00
講師:瀬口眞司(公益財団法人滋賀県文化財保護協会 調査課安土分室分室長)
場所:民俗民芸村管理センター講座室 (申込不要、無料)
●考古楽講座
「縄文人の道具箱」
日時:12月9日(土) 10:00〜12:00
講師:森喜美(民俗民芸村 解説サポーター)
場所:民俗民芸村管理センター講座室 (申込不要、無料)
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チラシ(JPEG)
表(1,191KB) 裏(1,063KB)
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考古資料館外観 |
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※ 考古資料館については、考古資料館ページでも紹介しています。
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