古来より海や川は、水上交通路として人々の生活や文化の形成に大きな役割を果たしてきました。
富山市には、有史以来、長さ・流域面積ともに県内最大の一級河川である神通川が流れており、弥生時代の終わり頃には、神通川やその支流の井田川・山田川流域に多くのムラや墳墓が出現しました。
これらの遺跡で行われた発掘調査では、当時、日本海や神通川をルートとして、人や物の交流が活発に行われていたことを物語る考古資料が見つかっています。
なかでも山陰系の四隅突出型墳丘墓は、県内ではこの地域にのみ集中して分布しており、富山市の弥生文化の大きな特色となるものです。また、日本海沿岸地域との交流は素環頭鉄刀やガラス小玉などの出土品からもうかがえます。
本展では、神通川水系の遺跡からの出土品を通して、日本海交流によって形成された当地独特の弥生文化について紹介します。
この展示が、富山市の歴史遺産に親しんでいただく機会となれば幸いです。
|
|
 |
 |
百塚遺跡出土 鉄鏃 |
杉谷A遺跡出土 小型台付装飾壺 |
 |
 |
四方背戸割遺跡出土
左:把手付小型壺 右;器台 |
富崎墳墓群3号墓出土 台付装飾壺 |
 |
 |
打出遺跡出土 高杯 |
打出遺跡焼失住居 復元模型 |
考古資料館特別展 関連行事 |
◆記念講演会T 9月24日(土)10:00〜12:00
演題:「杉谷4号墳と古墳出現前夜の神通川下流域」
講師:次山 淳氏(富山大学教授)
場所:民俗民芸村管理センター講座室
※講演会の後、次山先生による展示解説会があります。
申し込み不要、当日先着50名
◆記念講演会U 10月8日(土)14:00〜16:00
演題:「富山平野の古墳について」
講師:高橋 克壽氏(花園大学教授)
場所:民俗民芸村管理センター講座室
※講演会の後、担当学芸員による展示解説会があります。
申し込み不要、当日先着50名
 |
|
|
 |
チラシ(PDF 1.28MB)
※PDFファイルをご覧になるためにはAdobe Readerが必要となります。
Adobe Readerダウンロードページ(外部サイトへ移動します)。 |
|
 |
考古資料館外観 |
|
※ 考古資料館については、考古資料館ページでも紹介しています。
|