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「勧進帳」
武蔵坊弁慶・市川団十郎
判官義経・中村福助
富樫左衛門・市川左団次
小西美精堂版 尾竹国一画
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「本朝廿四孝」
八重垣姫・市川団十郎
勝頼・中村福助
栗山屋版
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「時今也桔梗旗揚」
森蘭丸・家橘
光秀・菊五郎
小泉版 歌川芳国画
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「伽羅千代萩
三浦屋之段」
高尾・中村福助
頼兼・尾上菊五郎
絹川・市川団十郎
吉尾印刷
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チラシ jpeg 639KB |
会期
開館時間
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平成27年 7月 4日(土)~ 10月 18日(日)
会期中無休
午前 9時 ~ 午後 5時 (入館は午後 4時30分まで) |
ご案内 |
売薬版画は、富山売薬の得意先への進物・お土産に用いられたものです。江戸期には錦絵や絵紙と呼ばれ、小判の粗末な多色刷りの木版画でした。明治期には大判で派手な色使いの版画も作られました(今回出品している版画です)。様々あった薬の進物の中でも、版画は人気があったようです。
その中でも歌舞伎の図柄は、当館で収蔵している売薬版画の半数ほどを占め、特に歌舞伎が盛んとなった明治期の版画は数多く残っています。これらの多くを手掛けた絵師 尾竹国一は、富山で明治20年代に活躍しました。
さて、明治期は歌舞伎が演劇として変容していく過渡期でした。新しい演目や内容、型を生み出すなど、役者や劇作家などが歌舞伎のあり方を模索しながら発展させていった時代です。この明治期に歌舞伎の発展に力を奮った市川団十郎・尾上菊五郎・市川左団次といった役者たちが、富山の売薬版画の中にも生き生きと描かれています。今回の展示では、このような明治期の歌舞伎役者にスポットを当ててご紹介します。 |