建物のみどころ
民俗資料館の建物は、江戸時代後期に建てられた民家です。
富山市山田中村(旧山田村中村)から移築された農家で、山間部の暮らしが反映された造りとなっています。したがって、この建物自体もまた民俗資料と言えます。
特徴的な屋根
この民家は、
茅
(
かや
)
葺
(
ぶ
)
き・寄棟・合掌組
の山間部の民家です。
基本的な屋根の形は四方に屋根が葺いてある寄棟ですが、妻側を切り上げ、切破風の窓が設けられています。旧山田村の一部ではこの屋根の形を
「ウグイス造り」
と呼んでいます。
合掌組の広々とした
アマ(屋根裏)
では養蚕が行われ、両妻の窓は採光・通風の役割を担っていました。
ウグイス造り
基本的な屋根の形
養蚕のため、妻側に
大きな窓が付いています
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建物の間取りなど
1階、中2階、アマ(屋根裏)があり、延べ318u(96.6坪)の広さで、
欅
(
けやき
)
の太柱と栗の間材が多く使われています。
入口右手には
ウマヤ
があり、人と馬が一緒に生活していました。
馬は、農耕や運搬に役に立つばかりではなく、敷草・し尿の
厩肥
(
きゅうひ
)
は
堆
(
たい
)
肥
(
ひ
)
に最良でした。馬の厩肥は牛より高い発酵熱が出るため、寒冷地の堆肥作りには欠くことができませんでした。
ウマヤ
入口を入るとすぐにウマヤがあります
1階はヒロマを中心とし、上手にザシキ、下手にニワ(土間)がある
「広間型」
と呼ばれる間取りです。カッテには
イロリ
が切られ、ヒアマが吊るされている様子からは、当時の生活がうかがえられます。
ヒロマから見た1階の様子
イロリ(囲炉裏)
奥にはナカザシキが見えます。写真右手にカッテがあります
今もイロリで火を焚いています。イロリの煙には防虫・防腐の効果があり、建物の耐久性を高めます
屋根裏である
アマ
に上ると、
合掌組
を見ることができます。屋根を形作る木材は釘を使わず縄で結びつけられ、屋根に茅が葺かれている様子を直接見ることができます。
アマから見た屋根
移築前1階
平面図
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