安田城跡 歴史の広場

安田城跡の発掘調査は、昭和52・53・61・62年度、平成2年度に実施され、本丸、二の丸、右郭の三つの曲輪、堀、土塁、曲輪を繋ぐ土橋等が確認されました。
調査の結果、城の規模は、東西約150m 南北約240mで、本丸は80m×90m、二の丸は80m×70m、右郭は130m×26mであることが分かりました。
堀は最大で幅26m、深さ1.4mと大きく、土塁は本丸では幅14mで、高さは当時2.4mあったと推測されました。
本丸南東部では、柱穴群が確認されましたが、現在のところ建物規模等が分かるデータは得られていません。
  こちらも参考に安田城跡みどころマップ(全体マップ)
 
出土品の殆どは、堀の埋土から出土しました。約9割はかわらけで、多くは灯明皿として再利用されていました。その他、瀬戸美濃焼の天目茶碗や中国製の染付皿、越中瀬戸焼の皿・すり鉢などの陶磁器のほか、短刀、鉄釘、銅銭、砥石、取瓶、溶解炉の破片、石臼、石鉢などが出土しました。
  こちらも参考に安田城跡みどころマップ(出土品展示室で出土品を見学)
 
安田城跡は、昭和56年2月23日に国の史跡に指定された後、昭和56年度から昭和60年度に土地公有化を行い、平成2年度から平成4年度に史跡整備事業が実施されました。
平成5年5月13日に安田城跡歴史の広場として一般に公開され、現在に至ります。