一方では、「日本の侵略的外来種ワースト100」に選定されているウシガエル、オオクチバス、アメリカザリガニといった外来種も、堀全域に多数確認され、定着していることが分かりました。
安田城跡の堀は、平成3年度の史跡整備によって復元されたものですが、これまでには12種のトンボが確認されるなど、整備後、多くの水生動物が棲みついていました。
近年は外来生物が増殖する悩ましい状況になっていますが、再整備事業で進めている堀の浚渫(しゅんせつ)によってなるべく駆除し、再整備後は徐々に在来種が生息する水辺環境を取り戻していくのが理想です。
堀の再整備をきっかけに、歴史学習のみならず、安田城跡の魅力である水堀を利用した環境教育など、史跡の活用の幅を広げていきたいと考えています。 |