令和7年8月23日(土)、安田城跡歴史の広場で、地元の朝日地区が主催する「安田城月見の宴」が行われました。
この催しは、安田城跡歴史の広場を開場した平成5年以降、地域の宝である安田城跡を継承し、地域の活性化や参加者どうしのふれあいを目的に毎年続けられています。コロナ禍の中止期間を経て、今年で33回目を迎えます。芸能文化を楽しみながら世代を超えたふれあいの輪を広げる場として、毎年多くの方に親しまれています。
イベントは夕暮れの17時30分、朝日小学校6年生による武者行列から幕を開けました。子どもたちは、騎馬武者を先頭に城内へ入城すると、二の丸と本丸ステージで「剣詩舞」を披露。真剣な表情で舞う姿に、会場から温かい拍手が送られました。
続いて披露されたのは、迫力のあるよさこい踊り。多くのチームが舞台を彩るなか、地元の朝日保育所の園児たちも登場し、愛らしい踊りで観客を魅了しました。
フィナーレを飾ったのは、井田川から打ち上げられた花火です。夜空いっぱいに広がった大輪の花に、会場からは大きな歓声があがり、夏の夜を華やかに締めくくりました。
月見の宴を象徴する1000を超えるちょうちんの灯りは、堀の水面に揺らめきながら幻想的な空間を演出していました。
現在、埋蔵文化財センターは安田城跡の再整備事業を進めており、堀を覆っていた外来種のスイレンを取り除いて、堀本来の姿を蘇らせる作業を行っています。スイレンがなくなった水面にちょうちんが映り込む光景は、夜の安田城をいっそう印象深いものにしていました。
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騎馬武者を先頭に入城する子どもたち |
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剣詩舞 |
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よさこい踊り |
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堀に映えるちょうちん |
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フィナーレの花火 |
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