安田城跡 歴史の広場

●富山大学教育学部授業「子どもとのふれあい体験」

令和6年7月3日(水)と7月10日(水)の2回にわたり、富山大学教育学部の授業「子どもとのふれあい体験」の一環で、教員を目指す同学部の1年生5人が、安田城をテーマにした授業を行いました。
参加したのは、安田城跡が所在する校区にある富山市立朝日小学校の6年生11人です。

7月3日は、安田城跡での現地学習でした。
児童は2チームに分かれて城跡内の随所に置かれたカードを探し、安田城に関するクイズを解いたり、戦国時代にちなんだ絵柄のカードに記された得点を集めるなどして、ゲーム感覚で楽しく歴史を学びました。
なかには安田城の構造の謎を解く難しいクイズもありましたが、地元の子ども達の正答率は高く、小さな頃から安田城に親しんでいると感じられました。

7月10日は、現地学習での学びを踏まえて、安田城について考える授業が朝日小学校で行われました。
授業では、一般的にイメージするお城と安田城の違いなど、いくつかの質問が学生から投げかけられ、児童からは「天守閣がない」などの意見が出ました。
その後、児童は学生のサポートを受けながら、たくさんの人に安田城跡に興味をもってもらうにはどうしたらよいかをグループに分かれて話し合い、「ウォークラリーをする」「チラシやのぼり旗を作り宣伝する」「堀のアメリカザリガニを駆除し、カキツバタを植える」などの案がでました。

史跡を未来へと継承するには、史跡の価値を伝え、積極的に活用することが大切です。
今回の授業での郷土の史跡を通じた学生と児童の交流は、若い世代の郷土愛の醸成や史跡の明るい未来へとつながっていくと感じました。