安田城跡 歴史の広場

●富山大学教育学部授業「子どもとのふれあい体験」

令和5年7月5日(水)、7月12日(水)の2日にわたり、富山大学教育学部授業「子どもとのふれあい体験」の活動の一環として、富山市立朝日小学校6年生の総合的な学習の時間において、安田城をテーマとした授業が行われました。

1回目の授業は、安田城跡での現地学習でした。 児童は、大学生から安田城の歴史や特徴などの説明を聞いた後、城の防御の工夫をフィールドワークで体感的に学んだり、城を攻めるにはどのようにするのがよいかを考えたりしていました。
朝日小学校の近くにある安田城跡は、児童にとって身近な存在ですが、この授業を通して初めて気づいたこともあり、理解が深まったようです。

2回目の授業は、学校で行われました。 まずは大学生から、現在、安田城跡では史跡を守り、次の世代へと受け継いでいくため、再整備事業が進められていることが説明されました。
その後、児童は、大学生のサポートを受けながら、史跡を活用するアイディアを話し合いました。 児童からは、チャンバラ、雪合戦、堀でのカヤック・水泳大会、在来種の繁殖、昆虫採集、ライブコンサートなど、キッチンカー、流しそうめん、トライアスロン、遊園地などたくさんのアイディアが出ました。

今回の富山大学による授業は、安田城跡を生きた教材として活用し、史跡の歴史や魅力、現状を伝えるだけでなく、未来についても児童に主体的に考えてもらうというものでした。
富山市内には多くの史跡があり、未来を担う若い世代に郷土を愛する心を育んでいただくためにも、市民の皆さんの身近にある史跡を、地域資源として積極的にご活用いただければ幸いです。