Q1 |
最も注目してほしい城の縄張りは? |
A1 |
白鳥城。迷路のような通路設定と実戦に耐えうる構造になっている点に注目してほしい。実際に籠城して敵軍と戦う予定だったと考えられる。恐らく現存の遺構は、佐々討伐後、佐々氏の反撃に備えて前田利家が大改修したと考えられ、このため防御構造が異常なまでに厳重になっている。 |
Q2 |
縄張り図の作製が最も大変だったのは、どの城ですか。 |
A2 |
荒山城。現在は城跡直下まで自動車で行くことができ、さらに薮もきれいに刈り払われ、公園として整備されている。しかし私が調査した20年前は、荒山砦から尾根を歩いて登り、さらに城跡は一寸先も見通せないひどい薮で、体を動かすこともできない状態だった。体は、打ち身、捻挫、擦り傷や切り傷満身創痍状態となり、縄張り図の原図には今でも血痕が残っている。今まで一番ひどい薮だった。この手の苦労話は無数にあります。 |
Q3 |
おすすめの城はどこですか。 |
A3 |
海老瀬城。天正11年(1583)から天正13年における織豊系陣城としては、教科書のような基本形の縄張りとなっている。これほどコンパクトにまとまったきれいな織豊系陣城で、しかも遺構が完存している城郭は少なく、北陸(富山、石川、福井)では唯一の事例と言える。
是非現地を訪れ、織豊系陣城の美しさを堪能してほしい。 |
Q4 |
縄張り図を皆さんにどのように利用してもらいたいですか。 |
A4 |
実際に現地に行って縄張り図を書いてほしい。 |