安田城跡 歴史の広場
-安田城跡のみどころ-
本丸北東隅には堀がない!?
 
「越中安田古城之図」に描かれた堀
(金沢市立玉川図書館所蔵)
現状平面図

現在、本丸の北東隅には堀がなく、外部と地続きになっている。これは廃城後の排水路があり復元できなかったためである。
江戸時代の「越中安田古城之図」を見ると、堀は城全体を取りかこみ、井田川から水を引いた水堀であったことが分かる。

簡単には渡れない堀
 

敵の侵入を阻む広い堀

堀の本来の規模は、幅10mから20mで、深さは約2mと大人の身長よりも深く、敵が簡単には渡れないようになっていた。堀を掘削して出た土は土塁を築く盛土として利用され、城の防御性を高めるのに役立った。堀は沼のようになっていた可能性もある。