安田城跡 歴史の広場
佐伯哲也氏 縄張り図展
城郭研究家として県内外でご活躍の佐伯哲也さんが作製した縄張り図(城跡の平面図)を2013年5月8日から9月16日まで、10月1日から2014年3月30日までの2回にわたり安田城跡資料館にて展示し、解説しました。
縄張り図を通して、安田城ゆかりの前田利家や佐々成政ほか、越中戦国史を彩った武将たちの城をさぐります。
第1弾! 「安田城を彩った武将たちの城」展
展示解説会の前半は、図面や航空写真を使い、安田城の縄張りの特徴や築城理由について、自身の研究に基づき話されました。

後半は、前田利家、佐々成政ゆかりの城に縄張り図から読み取れる築城者の意図について説明され、縄張り図の面白さを教わりました。

会場はほぼ満席の状態で、解説会終了後も参加者が佐伯さんのもとに集まって質問が続くなど、城への関心の高さを感じました。
(展示解説会 2013年6月21日)
第2弾! 「越中戦国史を彩った武将たちの城」展
展示解説会では、上杉謙信による越中侵攻が城郭整備に強い影響を与えたこと(上杉系城郭)や、一向一揆が築いた寺院城郭、佐々成政による越中統一前後の戦国武将たちの動向などについて、城の縄張り図から読み解かれました。

また、城の構造は、急斜面にあるやぶをかき分け、山中をくまなく調査して初めて明らかになるのだという話もされました。一枚の縄張り図は、大変な苦労の上に完成しているのです。

荒天にも関わらず会場はほぼ満席の状態で、参加者は解説後も展示された縄張り図にじっくりと見入っていました。改めて縄張り図の魅力を感じました。
(展示説明会 2013年10月25日)