嘉永6年(1853)ペリーの艦隊が浦賀に来航し、開国と通商を要求したことを機に、日本は幕末の動乱期に入りました。これをきっかけに、各地で攘夷派と開国派、倒幕派と佐幕派など様々な対立を生み、混沌とした時代が続いていくのです。この時代、倒幕を主導し、いわゆる「雄藩」と称される薩摩藩や長州藩、また幕府方として最後まで戦った会津藩などは様々な場面で数多く語られてきました。それでは、この当時の富山藩はどのような状況だったのでしょうか。
安政4年(1857)には、お家騒動に端を発して本藩である加賀藩の介入を招いたのみならず、元治元年(1864)には藩士による家老暗殺事件が起きるなど、先行きが不透明な情勢にありました。また、安政六年には富山湾に異国船が出没しており、外国の脅威は他人事ではなくなっていたのです。そして慶応4年(1868)、鳥羽伏見の戦いによって戊辰戦争が勃発、これを機に本藩が新政府側についてからは富山藩もそれに従い、出兵した越後では熾烈な戦いを繰り広げ、さらには南会津や庄内にまで転戦しました。日本の大きな変革期に、富山藩も確かにその渦中にあったのです。
明治改元150年を迎え、本展では残された資料から幕末動乱期の知られざる富山藩の動静を紹介いたします。
プロローグ 内憂外患
第1章 家老暗殺と西洋軍制
第2章 京都警衛と上野警衛
第3章 戊辰戦争へ
エピローグ 明治の大変革の中で
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会期 平成30年9月15日(土)~11月11日(日) 会期中無休
※10月15日(月)より一部資料の展示替えを行います
開館時間 9時~17時(入館は16時30分)
観覧料 大人400円(320円) 高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※この料金で常設展もご覧いただけます。
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展示解説会 9月30日(日)、10月14日(日)、11月11日(日)
各日 午後2時より
場所 郷土博物館展示室
申込不要・参加無料(入館料が必要です)
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展示をより楽しむための特別公開講座
日時 10月21日(日) 午後2時から3時30分まで
場所 富山市民プラザ 3階AVスタジオ(富山市大手町)
会場へのアクセスマップ(別ウインドウで開きます)
申込不要・参加費無料
定員 先着80名
講師 浦畑奈津子(当館学芸員)
担当学芸員が、展覧会で紹介できなかった内容も織り交ぜて、幕末の富山藩について解説します。
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チラシ表 / チラシ裏
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展覧会図録
A4版 59頁(内、カラー40頁、別に折込3頁)
コラム「富山藩京都屋敷の位置について」所収
郵送での購入はこちらをご覧ください。 → 郷土博物館出版物案内
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