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佐々成政は、越中ゆかりの戦国武将として著名です。厳寒の立山連峰を越えて徳川家康のいる浜松へ赴いたという「さらさら越え」をはじめ、「佐々堤」の築造、さらには鍬崎山の埋蔵金伝説など、数多くの逸話が残されている一方、歴史的な実像は意外と知られていません。
成政は、天正8年(1580)に織田勢の主力部隊として富山へ進軍し、同11年には越中統一を完成させます。そして、家康と手を組み、天下人となった秀吉と対決する道を選びましたが、同13年に降参します。その後、同15年の九州島津攻めで戦功を認められ、肥後一国の領主として復権しました。ところが、入国後わずかな期間で一揆を引き起こしてしまった罪により切腹を命じられ、摂津尼崎で自刃してしまうのです。その一方、成政は当時の人々に「武者の覚え」(武士の鑑)と称えられていた武将であり、秀吉もまたその実力と名声を認めてもいたのです。
本展では、成政越中平定430年という節目を機に、県内外に残された歴史資料から、「戦国越中の覇者」と評するにふさわしい、佐々成政の生涯に迫ります。
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成政の菩提寺に伝わる肖像画を富山初公開!
佐々成政の肖像といえば、通常は当館が所蔵する古川雪嶺模写作品が知られていますが、この元となった肖像画を富山で初公開します。伝来した法園寺は、成政が切腹した兵庫県の尼崎に位置し、菩提寺として位牌や墓碑が祀られている寺院です。
「さらさら越え」で有名 徳川家康の許に成政が訪れた証拠を富山初公開!
成政はともに秀吉に対抗することを呼びかけるため、厳冬期の12月に富山を出発し、浜松にいた徳川家康の許を訪れました。その証拠となる資料である『家忠日記』を富山で初公開します。ルートは諸説ありますが、成政はたしかに浜松で家康に会ったのです。
成政の知られざる実像を紹介!
これまで、伝承や逸話で語られることの多かった成政。本展では、同時代に記された書状や記録類から、成政が「武者の覚え」(武士の鑑)として、当時の人々から認められた武将であったことを紹介します。
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【主な展示資料】
佐々成政像(法園寺蔵)、佐々成政書状(大阪城天守閣蔵)、徳川家康像(京都大学総合博物館蔵)、家忠日記冊四(駒澤大学図書館蔵)、兼見卿記巻六(東京大学史料編纂所蔵)、豊臣秀吉書状(長岡市立中央図書館蔵)、佐々成政所持刀(成願寺蔵)、小丸城跡出土瓦(味間野史跡保存会蔵)、佐々成政判物(越前市教育委員会蔵)、信長公記巻一・巻三(福井県文書館蔵)、佐々成政宛行状(金沢市立玉川図書館蔵)、伝佐々成政所用采配(護国八幡宮蔵)、納枡(個人蔵)、佐々成政書状(照顕寺蔵)、佐々成政禁制・太平記英勇傳・絵本太閤記(当館蔵)
※展示室内では写真やビデオの撮影はできません。
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会期 平成25年9月14日(土)〜11月10日(日) 会期中無休
開館時間 9時〜17時(入館は16時30分)
観覧料 一般400円(320円)、小中学生200円(160円) ( )内は20名以上の団体料金
※土・日曜、祝日は中学生以下無料。
※この料金で常設展もご覧いただけます。
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展示解説会 9月29日(日)、10月10日(木)、10月20日(日)、11月10日(日)
各日 午前10時30分および午後2時より
場所 郷土博物館展示室
申込不要・参加無料(入館料が必要です)
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「戦国越中の覇者 佐々成政」展をより楽しむ
特別公開講座「佐々成政研究の最前線」
当館学芸員が、佐々成政研究の最前線を、特別展内容に沿って分かりやすく紹介します。
日時:10月6日(日)午後1時30分〜3時30分
会場:富山市民プラザ 3階 AVスタジオ
講師:萩原大輔(当館学芸員)
定員:先着80名(事前申込不要)
参加費:無料
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チラシ表 / チラシ裏 |

展覧会図録
A4判 64ページ(内カラー36ページ)
総論 萩原大輔「『武者の覚え』佐々成政−「戦国越中の覇者」の実像 序章 成政、登場!−信長直属・黒母衣衆の時代 第1章 成政、北陸へ!−越前「府中三人衆」の時代 第2章 成政、富山へ!−越中国主の時代 第3章 成政、九州へ!−肥後隈本城主の時代 終章 『武者の覚え』その後−成政をめぐる逸話と伝承 佐々成政史料総覧稿
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