安田城跡 歴史の広場
      
 佐伯哲也氏 縄張り図展 
城郭研究家として県内外でご活躍の佐伯哲也さんが作製した縄張り図(城跡の平面図)を2回にわたり展示し、解説します。
縄張り図を通して、飛騨の江馬氏や越前の朝倉氏など、戦国時代に活躍した各地の武将たちの城についてさぐります。
第3弾!「越中で活躍した飛騨武将の城」展 
期間 2014年5月20日(火曜日)から
10月5日(日曜日)まで
開催場所 安田城跡資料館
佐伯哲也さんによる
展示解説会

(申込不要、参加無料)
2014年6月4日(水曜日) 午前10時から11時00分
 終了しました!
<展示解説会(6月4日)の様子>
解説会の様子   飛騨の城にまで範囲を広げた今回の展示について、縄張り図を作製した佐伯哲也氏に解説をしていただきました。
佐伯氏は、飛騨の江馬氏が越中に築いた中地山城・論田山城・薄波砦(富山市)の構造は本国の江馬氏城郭と似ており、これは自国の築城技術を導入することで新領土を完全に領有したいという強い執念の表れであると述べられました。
一方、三木氏が越中に築いた樫ノ木城(富山市)の構造は本国の城とは大きく異なり、越後の上杉氏城郭によく見られる畝状空堀群が存在します。
これについて佐伯氏は、三木氏は飛騨に多くの領土を持っているため、越中に領土的野心はなく、あくまで上杉氏が築城した樫ノ木城を軍役として守備していたにすぎなかったと読み解かれました。
  解説会の様子
解説会の様子   各地の城の縄張り図を比較・検討することで、地域の知られざる歴史が見えてくることが分かりました。

会場は今回も満席状態で、解説会終了後も縄張り図をじっくりと観察する参加者の姿が見られました。
次回の展示解説会(11月7日)も楽しみです。

第4弾!「越前・若狭の主要城郭」展 
期間 2014年10月21日(火曜日)から
      2015年3月31日(火曜日)まで
開催場所 安田城跡資料館
佐伯哲也さんによる
展示解説会

(申込不要、参加無料)
2014年11月7日(金曜日) 午前10時から11時00分
 終了しました!
 
<展示解説会(11月7日)の様子>
解説会の様子   今回の展示に関連し、「他国の城から自国の城を学ぶ」というテーマで、佐伯哲也先生に解説をしていただきました。
富山市婦中町にある山城の富崎城について、越前をはじめとした各地の守護・守護代の城の事例を参考にしながら、①古代から道路などのインフラが整備され環境が整えられていた、②宗教空間が存在した、③山上に私的居住施設、山麓に公的行事を行う施設があったという仮説を述べられました。   佐伯先生
展示品をじっくりと   文献・考古資料が少ない城の実態解明は難しいが、だからと言って何もしないのではなく、各地の事例との比較・検討を行いながら可能性を模索していくことが重要であると話されました。
佐伯先生には、昨年度から4回にわたり、「縄張り図展」の展示・解説をしていただきました。有難うございました。
ちらしはこちら!(PDF、209K)
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