【広報とやま 令和6年(2024年)3月5日号】
アメイジングトーク㉚ | 語る! 深める! |
啓翁桜の出荷作業
井上 移住を考え始めたのは、神戸のホテルで飲食の仕事に従事する中で農業に興味を持ったことがきっかけです。祖母がみかん農家で里山には慣れ親しんでいましたが、故郷の静岡など全国の里山を訪れてみると、どこもへき地でハードルが高く、一歩を踏み出せずにいました。その折に田舎暮らしを体験できる「とやま
山口 27歳の時に仕事で富山での暮らしを経験し、登山やスキーなどが身近にできる楽しさを知りました。2年前の転勤で大阪勤務になり、久しぶりの都会生活に疲れてしまって。以前からサウナが好きで、いつかサウナを作りたいという夢もあり、移住を決意しました。私の場合、妻が富山市出身のため、移住先は富山県一択。でも会社勤めでは都会生活と変わらないので、地域おこし協力隊として山田地域で暮らすことを選びました。
井上 僕のミッションは、農業技術の習得と地域農業の継承。お米とブランド野菜「
山口 僕は
井上 裏表なく接しやすい人ばかりですよね。おすそ分けもたくさんもらいますし、都会では考えられない食生活の豊かさと地域のつながりを感じています。妻はパン作りが好きで、直売所で販売したり教室を開いたり。私自身も料理教室を開いたことがあり、地元の人と交流しながら
山口 里山の暮らしは大変なこともありますが、日々、起こること全てが新鮮で楽しく感じています。
井上 むしろ不便さと楽しみ、生きている実感があります。ここに来てからネガティブな思考は一切なくなりました。
活動を行う山田地域の里山を背景に
井上俊明(いのうえ としあき)さん
静岡県出身。コロナ禍を機に神戸の生活に終止符を打ち、令和3年8月より家族で移住。
山田哲明(やまぐち てつあき)さん
京都府出身。転勤で地方暮らしの楽しさを経験。令和4年6月より家族で移住。「富山市山田地域おこし協力隊」公式Xを運営。
井上 今年7月の協力隊の任期満了後は、この地で就農する予定です。土地の気候風土を生かした農作物を作るだけでなく、農業を通して関係人口を増やすことも目標にしています。
山口 今年挑戦したいのは「農泊事業の推進」です。昨年の第一回は大学生が農泊体験に来てくれたのですが、今後は一般の方向けの企画も考え、ぜひとも山田地域に訪れる人を増やして地域を盛り上げたいです。
WEBサイト
この連載では、富山で活躍するさまざまな方の「アメイジング(驚くほど素敵)」な富山について掲載します。
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