【広報とやま 令和4年(2022年)9月5日号】
認知症は誰にでも起こりうる脳の病気です。現在65歳以上の約7人に1人が認知症であり、令和7年には約5人に1人が認知症になると見込まれています。
しかし、支えてくれる人や安心できる場所があれば、自分らしく地域で暮らしていくことができます。認知症になっても希望を持って、共に生活できるまちを目指しましょう。
認知症サポーターとは、認知症について正しく理解し、認知症の方とその家族を見守る応援者のことです。
認知症サポーターカード
認知症に関する正しい知識や対応法を学んだ「認知症キャラバン・メイト」が、自治公民館や職場、学校などに伺い、認知症について分かりやすく説明します。
詳細は、長寿福祉課またはお近くの地域包括支援センターへ問い合わせてください。
認知症による徘徊またはその恐れのある方を事前に登録し、徘徊に気付いた時に専用ダイヤルに連絡すると、看護師や専門スタッフが24時間365日体制で対応し、協力団体へ情報を配信します。
認知症の方やその家族を理解し、地域であたたかく見守る団体や事業所が登録するネットワークです。
「富山市認知症高齢者見守りネットワークステッカー」は、登録している協力団体の目印です。
法律上の損害賠償責任を負う場合に備え、認知症の方を被保険者とする個人賠償責任保険に市が保険契約者として加入するもので、自己負担額はありません。
要件や手続きなど詳細は、問い合わせてください。
認知症カフェとは、認知症の方やその家族、地域の人々、医療・介護の専門職など、誰もが気軽に集い、認知症の進行予防や相互交流、情報交換をする場です。
市内には約20カ所の認知症カフェがあります。開催日など詳細は、問い合わせてください。
※設立前に事前計画書の提出が必要です。要件や手続き、提出書類など詳細は、問い合わせてください。
富山市認知症初期集中支援チームが、認知症の方、またはその疑いがある方やその家族の自宅を訪問し、必要に応じて医療機関の受診や介護保険サービスの利用につなげるための支援を行います。
※認知症初期集中支援チームとは、認知症サポート医と保健師、精神保健福祉士、社会福祉士などによる、医療・介護・福祉の専門チームです。
成年後見制度とは、認知症や知的障害、精神障害などの理由で判断能力が十分でない方が安心して生活できるよう、支援する制度です。
成年後見人等が、本人の意思を尊重しながら、財産管理や契約の代理などを行うことで、本人の権利を保護します。
※家事の援助や介護が必要になった場合に、要介護認定の申請をしたり、介護サービスの契約を締結することが、成年後見人等の仕事です。食事の世話や介護は成年後見人等の仕事にはあたりません。
本人や家族などが家庭裁判所に申し立てることで、成年後見人等(後見人・保佐人・補助人)の支援者を選任します。
本人の判断能力があるうちに、公証役場で「誰に」「どのような」支援をしてもらうかについて定めた任意後見契約を結びます。
本人の判断能力が低下した時点で、家庭裁判所で任意後見監督人が選任され、その監督の下、任意後見人が本人の支援を行います。
「とやま福祉後見サポートセンター(市社会福祉協議会内)」では、成年後見制度に関する広報や相談、利用促進などの体制を強化し、成年後見制度を必要とする人が制度につながるように権利擁護支援のネットワーク構築の中核的な役割を担っています。
成年後見制度をはじめ、権利擁護に関する相談があれば、「とやま福祉後見サポートセンター」やお近くの地域包括支援センターなどへ相談してください。