【広報とやま 令和3年(2021年)4月5日号】
介護保険は、40歳以上の方が加入し、加齢や病気などで介護が必要となったときに、介護サービスを受けられる制度です。
団塊の世代が75歳以上となる令和7年度や、団塊ジュニア世代が65歳以上を迎えて現役世代が急減する令和22年度を見据え、介護を必要とする方に必要なサービスが提供されるよう、介護保険法などの改正により、次のとおり制度の見直しを行います。
令和3年度の改定では、介護報酬全体の改定率が+0.70%でした。それに伴い、各介護サービスの利用料が変更されました。自己負担の増減は利用者によって異なります。
施設における食費と居住費について、在宅で介護を受ける方や助成を受けていない施設入所者との公平性の観点から、収入や預貯金などの基準が細分化されます。
高額介護(介護予防)サービス費について、医療保険の高額療養費制度における負担限度額に合わせ、現行の現役並所得者について、表1のとおり世帯の上限額の見直しが行われます。
【表1】
現行 | 令和3年度から | |
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年収約770万円以上の方 | 44,440円 | 93,000円 |
年収約1,160万円以上の方 | 140,100円 |
65歳以上の方(第1号被保険者)に納めていただく介護保険料は、介護保険の貴重な財源(全体の23%)となっています。
介護保険料は3年に1度、介護保険事業計画の策定に合わせ、見直しを行っています。令和3~5年度の介護保険料基準額は、年額79,200円です。それぞれの方の保険料額は、前年の所得などに応じて12段階に分かれます。
※令和3年度の納入通知書は、7月下旬に発送予定です。
介護保険の利用手順や保険料の決め方、高齢者福祉サービスなどをわかりやすく紹介する冊子を配布しています。
※市ホームページ(「介護保険課からのご案内」で検索)からも閲覧できます。