
古来より日本人は、花や鳥に親しみを寄せ、月や風に心を遊ばせてきました。
四季折々の自然の姿を眺め、季節の移ろいにしみじみとした情緒を感じ、日々
営まれる生命の歓びを感受する―こうした風雅な心は花鳥風月と呼ばれ、今日
においても、わたしたち日本人の美意識や価値観の底流をなしています。花鳥
風月は、平安時代以降「もののあわれ」を伝えるイメージとして、和歌や随筆
などの文学作品に織り込まれ、同時に日本人の自然観をあらわす主題として、
絵画や工芸品の意匠にも多く採り入れられてきました。富山ゆかりの美術作品
の中にも、こうした花鳥風月の趣を感じさせる作品が、主に江戸時代以降に多
く残されています。森記念秋水美術館、富山市郷土博物館との連携企画として
開催する本展では、郷土博物館と当館が所蔵する約30点を展示し、日本美術が
織り成す繊細優美な花鳥風月の世界を紹介します。
◇ 会 期 平成30年7月7日(土)~9月30日(日)
◇ 休 館 日 7月17日(火)
◇ 開館時間 午前9時~午後5時(入館受付午後4時30分まで)
◇ 場 所 富山市佐藤記念美術館
→交通アクセスはこちら ◇ 観 覧 料 一般 210円 高校生以下無料