
岸駒は、円山応挙や松村月渓(呉春)など数多くの絵師たちが活躍した、江
戸時代後期の京都画壇で大成功し、明治時代まで続く「岸派」を興した富山ゆ
かりの画人です。画を志して京都に出た岸駒は、有栖川宮家に出入りを許され
たことにより出世のきっかけを得たようです。若い頃の作品は、中国の緻密な
写生画に範を求め、これを模倣したような作品を遺していますが、やがて「虎」
を得意の画題とし、奔放で個性的な画風を確立しました。そして名声を得て多
数の門弟を擁し、晩年まで積極的に作画したのです。岸駒の没後は、長男の岸
岱が岸派を継ぎ、全国に広がることになります。
本展では岸駒を中心に、岸派を継承した岸岱・岸良・連山などの作品により、
岸駒と岸派の画業を紹介します。
◇ 会 期 平成28年11月12日(土)〜平成29年1月15日(日)
◇ 休 館 日 12月28日(水)〜1月4日(水)
◇ 開館時間 午前9時〜午後5時(入館受付午後4時30分まで)
◇ 場 所 富山市佐藤記念美術館
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◇ 観 覧 料 一般 210円 小中学生 100円