
陶磁器に興味のある人にとっても、東南アジアのやきものは、中国陶
磁と較べて、まだまだなじみの薄い存在ではないでしょうか。しかし、
すでに江戸時代には、タイやベトナムで生産された陶器がわが国に将来
され、「宋胡録」・「安南」と称されて、茶の湯の道具として珍重され
ているのです。
今回展示する敢木丁コレクションには、ベトナム・タイ・カンボジア・
など東南アジア大陸部全般におよぶ陶器が収集されていますが、とりわ
けクメール(カンボジア)のやきものについては、質・量ともに充実し
た内容となっています。
この度、富山市はこの貴重な収集品の寄贈を一括して受けました。収
集品は陶器を中心に、金属器や石造品などもふくむもので、全体で1800
件におよぶ、日本有数の個人コレクションです。本展覧会は、この受贈
を記念して開催するものです。知られざる東南アジア陶器の魅力に触れ
ていただく機会となれば幸いです。
◇ 会 期 平成28年10月1日(土)〜11月6日(日)
会期中無休
◇ 開館時間 午前9時〜午後5時(入館受付午後4時30分まで)
◇ 場 所 富山市佐藤記念美術館
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◇ 観 覧 料 一般 400円 小中学生 200円