
明治時代以降につくられた、富山にゆかりのある美術工芸品には、伝統
的な表現を受け継いだものや、その技術を基礎として、新しい表現方法を
展開したものがあります。漆工では、一子相伝の白漆の技法を今に伝える
城端塗、色漆を使い絵画的な表現を確立した山崎覚太郎、木の質感を巧み
に生かした木象嵌の中島杢堂、斬新な造形で時代を牽引した金工の山室百
世らが知られています。さらに絵画をみると、富山藩の絵師として活躍し、
明治維新後には新しい日本画の創造に参画するなど近代絵画にも業績をの
こした木村立嶽や写生をいかした華やかな花鳥画で知られる石崎光瑶らの
名があげられます。
この展覧会では、富山の地で育まれた美術工芸品とともに、この地から
中央で活躍した作家たちの作品を展示します。また今回登録美術品を含む
明治期の金工品についてもあわせて紹介します。
◇ 会 期 平成28年7月9日(土)〜9月25日(日)
◇ 休 館 日 7月21日(木)
◇ 開館時間 午前9時〜午後5時(入館受付午後4時30分まで)
◇ 場 所 富山市佐藤記念美術館
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◇ 観 覧 料 一般 210円 小中学生 100円
【この企画は終了しました】