今から170年前の安政2年(1855)2月、富山城下は大火に襲われ、過半の家々が焼失するとともに、火の手は富山城にも及び、三之丸の諸役所などが類焼しています。この時、嘉永2年(1849)9月に完成したばかりの千歳御殿も失われました。
この御殿は、富山藩第10代藩主前田利保の隠居所として建てられた御殿です。南北に細長い曲輪内という制約のある敷地に、能舞台を備えた建物を配置したため、大変複雑な構造となっていました。さらに、殿中を知る人からは「善尽くし美尽くした」と形容されるように、富山城の中でも最も豪華で、最も個性的な建物だったのです。また、江戸の大名庭園の流行を取り入れたお庭も営まれるなど、同時代の他の城郭では類例のない御殿でした。しかし、火難によりわずか6年で失われてしまいました。
本展では、この千歳御殿を描いた「千歳御殿図屏風」を手掛かりに、在りし日の姿を紹介します。
「千歳御殿図屏風」を読む
富山藩主前田利保と千歳御殿
江戸の大名庭園と千歳の庭園
その後の千歳御殿
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会期 令和7年7月12日(土)~9月28日(日)
会期中の休館日 7月23日(水)、9月10日(水)
開館時間 9時~17時(入館は16時30分)
観覧料 大人210円(170円) 高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※この料金で常設展もご覧いただけます。
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展示解説会 7月27日(日)、8月23日(土)、9月28日(日)
各日 午後2時より
場所 郷土博物館展示室
申込不要・参加無料(入館料が必要です)
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チラシ表 / チラシ裏

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