富山は江戸時代以来、売薬業が盛んな土地です。この売薬業の関連産業として、浮世絵版画の出版が行われていました。
江戸時代の後期、富山の売薬人は得意先へ進物を配るようになり、最初に登場した進物が浮世絵版画=売薬版画でした。全国の得意先へ配ることから大量に出版されており、富山はまさに江戸、上方に次ぐ「浮世絵版画の町」だったのです。そして、大量に出版された売薬版画は、全国の浮世絵人気のすそ野を広げる役割を果たしたともいえるでしょう。
本展ではまず、売薬版画が始まった江戸時代後期の天保年間(1830~44)から、最盛期を迎えた明治20年代、そして終焉を迎えた大正時代末期までの、約100年にわたる歴史を通観します。次に役者絵、名所絵、福神絵など画題別の変遷とともに、江戸時代や明治時代の人々が収集した売薬版画のコレクションを見ることで、売薬版画が当時の人々に与えた影響について確認します。これらを通して、富山の浮世絵「売薬版画」の全貌をご覧いただきたいと思います。
プロローグ 薬都富山!
第1部 売薬版画の歴史
第2部 売薬版画の画題いろいろ
|
 |

会期 令和6年10月5日(土)~11月17日(日)
【前期】10月5日(土)~27日(日)
【後期】10月29日(火)~11月17日(日)
前期、後期で展示作品を入れ替えます。
会期中の休館日 10月28日(月)
開館時間 9時~17時(入館は16時30分)
観覧料 大人400円(320円) 高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※この料金で常設展もご覧いただけます。
>>このページのトップへ |

展示解説会 10月13日(日)、11月9日(土)、11月17日(日)
各日 午後2時より
場所 郷土博物館展示室
申込不要・参加無料(入館料が必要です)
>>このページのトップへ |

展示をより楽しむための特別公開講座
演題「薬都富山と浮世絵-売薬版画について」
日時 10月20日(日) 午後2時から3時30分まで
場所 富山市民プラザ 3階AVスタジオ(富山市大手町)
申込不要・参加費無料
定員 先着80名
講師 坂森幹浩(当館館長)
館長が、展覧会で紹介できなかった内容も織り交ぜて、売薬版画について解説します。
>>このページのトップへ |


チラシ表 / チラシ裏

|

展覧会図録
定価 1,200円 A4版 64頁
売薬版画の版元についての解説や、売薬版画の絵師一覧表、版元一覧表も掲載

●郵送でのご注文方法
図録代金 1,200円(現金書留)
送料 310円(切手)
図録名と送り先のメモ
以上を当館宛てにご郵送ください。到着次第、図録をお送りいたします(到着後、1週間以内に発送いたします)。
〒930-0081 富山市本丸1-62 富山市郷土博物館 宛
本展以外の図録はこちらをご覧ください。 → 郷土博物館出版物案内
>>このページのトップへ |