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特別展 蜷川新右衛門さん

 会期・観覧料 / 特別公開講座 / チラシ /図録 
           
テレビアニメ「一休さん」主人公とんち小僧一休の名脇役として、おなじみの蜷川新右衛門さん。その一族・蜷川家のルーツですが、実は越中国蜷川(現富山市蜷川)に求められます。初代にあたる宮道親直が、源平合戦の時代に蜷川を所領としたことから、蜷川を名字に定めたのです。現在も蜷川の地には、蜷川家の菩提寺として栄えた最勝寺が、同家ゆかりの品々を伝えています。
越中で創始された蜷川家は、室町時代に入ると丹波へ本拠を移し、五代にわたって当主が新右衛門を名乗り、室町幕府のもとで政所代という要職を勤めていきました。その後、戦国の動乱によって幕府が衰えると、出羽や土佐などへの遍歴を余儀なくされます。しかし、江戸時代には大身の旗本となり、明治の世を迎えました。なお、蜷川家に伝えられていた文書群は、室町幕府研究に不可欠な史料として現在知られています。
本展では、県内外に残る歴史資料などから、越中への土着から京都への進出、室町幕府政所代としての活躍、江戸期の展開など、知られざる富山ゆかりの「蜷川新右衛門さん」一族の盛衰に迫りたいと思います。

第1章 蜷川家、越中ではじまる! -「新右衛門さん」前史-
第2章 新右衛門さん、京で活躍!! -室町幕府政所代蜷川家の時代-
第3章 蜷川家、出羽・土佐・江戸を遍歴!? -旗本蜷川家の時代-

10月22日(日)より、一部資料の展示替えを行います 展示出品目録
 本展のみどころ

「遍歴の武家」とも評された蜷川家!
その700年に及ぶ盛衰の歴史をダイナミックかつコンパクトに紹介!
蜷川家初代の親直、二代の親綱が、肖像画で競演!
室町時代の蜷川親元・親孝・親俊三代にわたる自筆日記原本を一挙に富山初展示!
今年に入って確認された「蜷川親元要脚送状」を初公開!
江戸時代の旗本蜷川家の栄華を語る屋敷絵図や陣羽織も必見!
  



会期 令和5年9月30日(土)~11月12日(日) 会期中無休

開館時間 9時~17時(入館は16時30分)

観覧料  大人400円(320円) 高校生以下無料
             ※( )内は20名以上の団体料金 
             ※この料金で常設展もご覧いただけます。

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展示をより楽しむための特別公開講座
   演題「富山が生んだ室町幕府のスーパー官僚 蜷川家」

   日時 10月15日(日) 午後2時から3時30分まで
   場所 富山市民プラザ 3階AVスタジオ(富山市大手町)
   申込不要・参加費無料
   定員 先着80名
   講師 萩原大輔(当館学芸員)

担当学芸員が、展覧会で紹介できなかった内容も織り交ぜて、富山ゆかりの武士蜷川氏について解説します。

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チラシ表 チラシ裏
チラシ表 / チラシ裏



展覧会図録

  定価 1,200円  A4版  62頁

展示資料の全点をカラー掲載しており、また蜷川家研究に新知見をもたらす、以下の諸論考を収録しています。

巻頭寄稿 早島大祐「室町幕府の官僚制度と伊勢家家臣団」
特別寄稿 末柄豊「蜷川親元の手になる文書のありがたさ」
概説 萩原大輔「「蜷川新右衛門さん」を生んだ蜷川家」
調査余滴 坂森幹浩「蜷川親俊の墓所について―江戸時代の蜷川家による出羽「土佐壇」調査から

  図録表紙

●郵送でのご注文方法

   図録代金   1,200円(現金書留)
   送料        310円(切手)
   図録名と送り先のメモ
 
以上を当館宛てにご郵送ください。到着次第、図録をお送りいたします(到着後、1週間以内に発送いたします)。
   〒930-0081 富山市本丸1-62 富山市郷土博物館 宛

本展以外の図録はこちらをご覧ください。 → 郷土博物館出版物案内

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