江戸時代以来、富山売薬は日本一の売薬業として発展しました。富山の町は売薬とその関連産業で繁栄し、現在も「薬都」と呼ばれています。その富山町で、江戸時代後期から明治時代にかけて浮世絵版画の文化が花開きました。実は、売薬と浮世絵版画、両者はとても密接な関係にあったのです。
江戸時代後期、富山の売薬さんは、得意先へ進物を配るようになり、その最初の進物が浮世絵版画=売薬版画でした。売薬版画は、全国の得意先に配られることから大量の需要が生まれ、このため富山町で数多く出版されたのです。富山は、江戸、上方に次ぐ「浮世絵版画の町」だったといっても過言ではないでしょう。
本展では役者絵をはじめ、名所絵や福神絵、暦絵、戯画、報道絵など、富山の町で出版され、売薬さんが全国の得意先に配った多彩な作品を紹介します。それらを通して、富山の浮世絵文化に触れていただければ幸いです。
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はじめに - 浮世絵版画とは
其の一 売薬版画の誕生
其の二 売薬版画の江戸時代
其の三 売薬版画の明治時代
おわりに 売薬版画の終焉 |

会期 令和5年7月1日(土曜)~令和5年9月24日(日曜)
会期中の休館日 7月19日(水曜)、9月6日(水曜)
開館時間 9時~17時(入館は16時30分まで)
観覧料 大人210円(170円) 高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※この料金で常設展もご覧いただけます。
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チラシ表 / チラシ裏

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