百万塔は、恵美押勝(えみのおしかつ)の乱鎮定後、称徳(しょうとく)天皇の発願によって宝亀元年(770)に造られた木製の三重小塔です。塔の露盤の下には、それぞれ根本、慈心、相輪、六度等の陀羅尼(だらに)を納め、乱の戦没者を弔うとともに、国家安穏を願いました。完成した百万基の塔は東大寺や元興寺などの諸寺に分置されましたが、現在は法隆寺にのみ伝来しています。
さて、富山県は「真宗王国」といわれるほど浄土真宗の門徒が多い土地柄です。宗祖親鸞(しんらん)は京都の六角堂で聖徳太子の夢告を得て、法然を訪ねたとされることから、太子信仰も盛んです。そのため、昭和31年には富山県聖徳太子会が結成され、同35年には当館を会場に北陸初の「国宝法隆寺展」も開催されたのです。
本展では、昨年市内の方からご寄贈いただいた法隆寺伝来の百万塔を、伝来した経緯とともにご紹介します。
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聖徳太子信仰と富山 法隆寺百万塔と若林家 富山県聖徳太子会と法隆寺 北陸初の「国宝 法隆寺展」の開催
〇 「国宝 法隆寺展」で展示された百済観音半身像 |

会期 令和5年4月29日(土曜)~令和5年6月25日(日曜)
会期中の休館日 5月10日(水曜)、12日(金曜)、13日(土曜)、29日(月曜)~6月4日(日曜)
開館時間 9時~17時(入館は16時30分まで)
観覧料 大人210円(170円) 高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※この料金で常設展もご覧いただけます。
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チラシ表 / チラシ裏

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