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 富山の浮世絵版元「熊本錦広堂」
     
富山は江戸時代以来、売薬業が盛んな土地です。そして、この売薬業の関連産業として、江戸時代後期から明治時代にかけて、浮世絵版画の出版が行われていました。浮世絵版画は、売薬商人が得意先との関係を維持するための進物(いわゆる“おまけ”)として配られたもので、現在では「売薬版画」と呼ばれています。富山の町中には、売薬商人の旺盛な需要に応えるため、多くの版元が活動していました。

「熊本錦広堂」はその中の一軒で、明治時代中期に活動した中堅の版元です。元々は熊本屋と称し、江戸時代から続く商家ですが、明治10年代に入り18代甚四郎により引札の売り捌きを手がけるようになりました。そして20年代に入ると「熊本錦広堂」と号し、本格的な引札印刷、さらに売薬版画の版元業に進出したのです。売薬版画では、主に尾竹三兄弟の作品を出版しており、現存作品には国一(後の越堂)のものが多く見られます。同33年の甚四郎死去により、版元業からは手を引いたようですが、その後も団扇・扇子問屋「熊本商店」として続きました。

本展示では、錦広堂が手がけた売薬版画や引札などの作品、さらには家に伝えられた尾竹三兄弟の作品などを通して、富山の浮世絵版元の活動にあゆみを探ります。
 展示資料
みどころ

まだまだ明らかになっていない富山売薬版画版元の活動の一端を紹介

尾竹越堂(国一)の富山時代や、竹坡・国観の少年期の肉筆作品を紹介
 展示風景1  展示風景2


会期 平成27年12月5日(土)~平成28年2月14日(日)

会期中の休館日 12月21日(月)、12月28日(月)~1月4日(月)
      
開館時間 9時~17時(入館は16時30分)

観覧料  一般210円(160円)、小中学生100円(90円)
             ※( )内は20名以上の団体料金 
             ※土・日曜、祝日は中学生以下無料。
             ※この料金で常設展もご覧いただけます。

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展示解説会 12月13日(日)、1月17日(日)、2月14日(日)
         各日 午後2時より
         場所 郷土博物館展示室
         申込不要・参加無料(入館料が必要です) 

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 チラシ表  チラシ裏
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