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企画展
  「史料が語る天下人秀吉〜富山市所蔵品を中心に
 
                         
豊臣秀吉朱印状  佐々成政籠城図  絵本太閤記
越中は、「知られざる」豊臣秀吉ゆかりの地です。関白となった秀吉は天正13年(1585)8月、この地へ出陣し、佐々成政を降参させて富山城を破却しました。この勝利の後、秀吉は天下人への道を突き進んでいったのでした。富山は、秀吉天下統一の舞台でもあるのです。

秀吉はわずか一代で天下人にまで昇りつめた経歴から、江戸時代以降も人々の間で高い人気を誇りました。このため、秀吉を主人公とする挿絵入りの物語本や浮世絵が数多く版行され、それらの図像によって、現代にまで続く秀吉イメージが定着していきました。一方、秀吉が出した手紙など文献資料からは、天下統一を成し遂げていく実像をたどることができます。また、近年の発掘調査からは、秀吉による富山城破却の実態の一端も見えてきました。

本展では、富山市所蔵品を中心とする、図像・文献・発掘の各資料、さらに新発見の史料も交え、天下人秀吉に迫ります。

 


主な展示資料

○徳川家康宛豊臣秀吉書状 (重要美術品、富山市佐藤記念美術館蔵)
○加藤清正宛豊臣秀吉朱印状、絵本太閤記、豊公遺宝図略 (当館蔵)
○富山城戦国期井戸跡出土遺物 (富山市埋蔵文化財センター蔵) など
みどころ

富山市内で新たに発見された、秀吉書状を初公開!
   天正11年(1583)8月1日付け 津田重久に宛てた知行宛行状。
   富山津田家を開いた戦国武者が、賤ヶ岳合戦で活躍したことが裏付けられました。

館蔵の秀吉朱印状が小早川秀秋に宛てたものであることが判明!
   文禄4年(1595)9月、秀吉は諸大名に対して、ある目的のために鳥類を進上するよう命じます。
   今回、筑前・筑後の領主であった小早川秀秋宛のものとして、新たに確認されました。



会期 平成24年11月17日(土)〜平成25年1月27日(日)
      
会期中の休館日 12月3日(月)、12月28日(金)〜1月4日(金)
      
開館時間 9時〜17時(入館は16時30分)

観覧料  一般200円(160円)、小中学生100円(80円)  ( )内は20名以上の団体料金 
          ※この料金で常設展示もご覧いただけます。
          ※土・日曜、祝日は中学生以下無料 


展示解説会 11月24日(土)、12月9日(日)、1月20日(日)
         各日 午後2時より
         場所 郷土博物館展示室
         申込不要・参加無料(入館料が必要です)


 
チラシ(表)  /  チラシ(裏)


常設展示もご覧いただけます
「富山城ものがたり」
戦国時代に築城されてから、明治の廃城以後の城跡の変遷に至るまで、400年以上にわたる富山城の歴史を紹介しています。また、4階天守展望台からは往時の富山城の広さが実感できます。
常設展示風景

リアルタイム富山城コーナー

「リアルタイム富山城」コーナーでは、近年富山市中心市街地の開発に伴う工事で発見された、シカやニワトリの骨、木椀や箸など食に関する遺物を展示しています。また、富山城址で確認された県会議事堂のレンガ基礎も紹介しています。
  
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