武具とは、戦闘の道具である攻撃具と防御具の総称です。日本の武具は、海外で「SAMURAI ART(サムライ・アート)」と呼ばれ、金工のほかに漆工・染織・皮革などの様々な工芸技術からなる、総合美術工芸品としても高く評価されています。このように、精緻な技巧を施した武具は、儀礼や社寺への奉納品、あるいは贈答品や下賜品などに用いられました。
戦国時代の末期、豊臣秀吉の刀狩り令などによって、それまで未分化であった兵と農の身分が厳然と区別されるようになります。いわゆる、江戸時代の社会の特徴のひとつとなる「兵農分離」です。そのなかで武具は、身分や格式を示すステータスシンボルとしての性格を徐々に強めていったのです。
本展では、当館が所蔵する越中ゆかりの武具を通して、富山藩の武士社会を紹介するとともに、江戸時代における武具の役割をさぐりたいと思います。
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萌黄糸威胴丸
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杣田青貝細工鐔 |
火縄銃 |
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チラシ(表) チラシ(裏) |

会期 平成24年4月20日(金)〜6月17日(日)
会期中の休館日 5月14日(月)
開館時間 9時〜17時(入館は16時30分)
入館料 一般200円(160円)、小中学生100円(80円) ( )内は20名以上の団体料金
※土・日曜、祝日は中学生以下無料 |

展示解説会 5月13日(日)、6月10日(日)
各日 午後2時より
申込不要・参加無料(入館料が必要です)
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常設展示もご覧いただけます
「富山城ものがたり」 戦国時代に築城されてから、明治の廃城以後の城跡の変遷に至るまで、400年以上にわたる富山城の歴史を紹介しています。また、4階天守展望台からは往時の富山城の広さが実感できます。 |
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リアルタイム富山城コーナー
「リアルタイム富山城」コーナーでは、近年富山市中心市街地の開発に伴う工事で発見された、イルカの骨、イワガキ・ハマグリの貝殻など食に関する遺物を展示しています。また、富山城址で確認された県会議事堂のレンガ基礎も紹介しています。
テーマ展示 富山大橋の歴史
神通川に新たな富山大橋が開通したのを機に、この場所に橋が架けられた理由から、現在にいたるまで順を追って富山大橋の歴史をパネル展示しています。(5月13日まで)
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