江戸時代の武士たちが身につけた武芸には、剣術のほかに槍術・弓術などがあります。ただし、同じ武芸のなかにも多くの流派があり、それぞれ技や型は異なりました。武士たちは、各流派の武芸師範のもとに弟子入りして、稽古に励み、免許皆伝を目指したのです。
全国の諸藩では、武芸の振興に力を入れましたが、富山藩においても様々な武芸流派が採用されていました。しかし、どのように師範から弟子へと伝承されていたのかなど、具体的なことはあまり知られていません。そこで本展では、宝蔵院流槍術師範の篠田家、吉田流弓術師範の吉田家、この両師範家の事例を紹介します。
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 宝蔵院流槍術免許状 |
主な展示資料
宝蔵院流十文字鎌槍、吉田大蔵青貝の弓、三ツ鱗紋陣笠(以上、当館蔵)、宝蔵院流槍術免許状、大関増補起請文、小笠原長禎起請文、十文字鎌槍之図、篠田家由緒書、富山門人順列帳、江戸門人誓状(以上、篠田家文書・当館蔵)、随筆 巻十三、諸芸雑志 巻十四、武技略伝(以上、前田文書・富山県立図書館蔵)、富城武鑑(富山藩文書・富山県立図書館蔵)、吉田流弓伝受書(藤田家文書・富山県公文書館蔵)など約20点
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チラシ(表) / チラシ(裏) |
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会期 平成23年4月23日(土)〜6月26日(日)
会期中の休館日 5月9日(月)
入館料 一般200円(160円)、小中学生100円(80円) ( )内は20名以上の団体料金
※土・日曜、祝日は中学生以下無料 |

展示解説会 5月8日(日)、5月29日(日)、6月19日(日)
各日 午後2時より
申込不要・参加無料(入館料が必要です)
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リンク
宝蔵院流槍術は、現在まで伝えられています。
奈良宝蔵院流槍術保存会ホームページへ(別ウィンドウ)
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郷土博物館 常設展示
「富山城ものがたり」 展示室では、戦国時代に築城されてから、明治の廃城以後の城跡の変遷に至るまで、400年以上にわたる富山城の歴史を紹介しています。 |
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