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庄川右岸上流、八乙女山周辺から産出する細粒から中粒の岩質で、灰色から灰緑色の石です。やや軟質で、風化の進行が早く、小さい剥離や粒状化します。寺社石造物・石仏・石碑・石塔が製作され、なかでも狛犬が多くあります。 |
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井波石の燈籠(砺波市栴檀野神社) |
風化した井波石(砺波市千光寺門前) |
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計測は、28件64石を行いました。 |
全範囲計測値は、7から1800×10-5SIと広く、このうち10から45×10-5SIに最も集中します。 |
このほか、175から260×10-5SIと1,100から1700×10-5SIの2つの範囲に集中します。 |
以上のことからみて、原産地は3か所に分かれる可能性があります。 |
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10から45×10-5の石材は、庄川上流左岸から神通川下流右岸まで、神通川河口富山湾岸から八尾町まで、東西22km南北22kmの範囲に広がっています。高い数値を示すものは、海岸部にやや集中し、また庄川から神通川左岸の範囲にあります。 |
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原産地は、緑色凝灰岩金屋石の原産地と隣接し、10から45×10-5SIの計測値は、金屋石の計測値とほぼ一致しています。 |
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凡例 |
● |
10から45×10−5SI |
○ |
175×10−5SIより高いもの |
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井波石の分布 |
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(古川) |
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