【広報とやま 令和6年(2024年)4月5日号】
第2次富山市総合計画をはじめ、各種計画に位置付けた施策を着実に推進し、「人・まち・自然が調和する活力都市とやま」の実現を目指します。
歳入では、定額減税に伴う個人市民税の減収があるものの、減税の
一方、歳出では、子育て世帯や高齢者・障害者などを支えるための社会保障費をはじめ、道路橋りょうなどの社会資本や公共施設の長寿命化対策に要する経費や、自治体情報システムの標準化移行に要する経費、さらには、能登半島地震や昨年の大雨により被災した農地や道路等の復旧に要する経費、安心・安全なまちづくりの推進のための経費など、大きな財政需要が見込まれます。
厳しい財政状況ではありますが、限られた財源を重点的・効率的に配分することで、財政の健全性を堅持し、本市が未来に向けて大きく発展し、市民一人ひとりが誇りと希望を持てる予算としています。
福祉・教育・道路整備・ごみ処理など地方公共団体が行うこととされている基本的な事業を経理する会計です。
歳入で最も大きな割合(43.0%)を占める市税は、地価の上昇や企業の設備投資などにより固定資産税が増収となるものの、定額減税の影響などにより個人市民税の減収が見込まれることなどから、756億2,213万円となっています。
歳出では、子育て支援や高齢者・障害者福祉などの民生費が、最も大きな割合(39.1%)を占めています。次いで、道路橋りょう維持補修費などの土木費(13.4%)、市債を償還する公債費(12.1%)となっています。
歳出を性質別でみると、義務的経費(扶助費・人件費・公債費)が50.4%を占めています。そのうち、児童福祉、高齢者福祉、障害者福祉、生活保護などの社会保障に要する経費である扶助費が最も大きな割合(22.5%)となっています。
特定の事業を行うため一般会計と区別して経理する、条例に基づいて設置している会計です。
会計 | 予算 |
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公債管理 | 227億7,967万円 |
駐車場事業 | 2億9,626万円 |
母子父子寡婦福祉資金貸付事業 | 6,269万円 |
後期高齢者医療事業 | 126億779万円 |
まちなか診療所事業 | 1億2,868万円 |
介護保険事業 | 441億7,618万円 |
国民健康保険事業 | 312億4,457万円 |
企業団地造成事業 | 1億5,735万円 |
牛岳温泉健康センター事業 | 5,811万円 |
牛岳温泉スキー場事業 | 2億683万円 |
競輪事業 | 227億2,302万円 |
公設地方卸売市場事業 | 17億6,343万円 |
軌道整備事業 | 2,633万円 |
賃貸住宅・店舗事業 | 1億38万円 |
独立採算制を原則とする企業色の強い事業を行う場合に、地方公営企業法の規定により設置している会計です。
会計 | 予算 |
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水道事業 | 102億8,892万円 |
工業用水道事業 | 3億6,023万円 |
公共下水道事業 | 193億7,754万円 |
病院事業 | 162億2,533万円 |
農業集落排水事業 | 13億319万円 |
市民1人あたり 432,933円
市民1人あたり 186,219円
※令和6年1月31日現在の住民基本台帳人口(406,093人)をもとに算出しています。
基金・市債の令和6年度末残高見込額
種類 | 見込額 | |
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基金 | 337億8,183万円 | |
市債 | 3,559億6,293万円 | |
内訳 | 一般会計 | 2,247億117万円 |
特別会計 | 42億9,642万円 | |
企業会計 | 1,269億6,534万円 |
市ホームページ
令和6年度に取り組む主な事業を総合計画の「4つのまちづくりの目標」に沿って掲載しています。
その他の主要事業については、市ホームページ(No.1003081)に掲載しています。
社会全体で子育てを支えることを目的に「こどもまんなか」の周知・啓発事業を行います。また、授乳施設の設置費用への助成や、市子育て支援ウェブサイトへの授乳施設の所在地マップの掲載を行います。
すべての世帯において第3子以降の保育料を無償化します。
産後1年以内の母親と乳児を対象に、新たに民間産科医療機関で産後ケア事業(宿泊、デイケア)を実施します。
自分のクラスに入りづらい児童生徒が落ち着いた空間の中で自分に合ったペースで学習・生活できるよう、小・中学校17校に校内サポートルームを設置します。
水橋地区の4小学校を対象に、外国語を取り入れてその他の教科を学習する教育方法「イマージョン教育」を導入します。
悩みや不安を言い出しにくい児童生徒が、一人1台端末を利用して申し込むことができる教育相談を充実させるために、教育相談員を配置します。
大沢野地域・八尾地域において、子どもから高齢者までのあらゆる世代が、身近な地域で日常的に健康増進やフレイル予防に取り組むことができる拠点づくりを行います。
がんの治療に伴う外見的な悩みを抱えている方に対し、頭髪・乳房補正具の購入費用の一部を助成します。
50歳以上の方を対象に、帯状疱疹ワクチンの予防接種費用を助成します。
中学生を対象とした介護施設などでの仕事体験を行い、若い世代の介護職に対するイメージアップを図ります。
「富山市防災の手引き」を作成・全戸配布するほか、全ての自治振興会において防災士による防災講演会を実施します。
ニホンザルの追い払いを組織的に取り組む町内会に対して資材を支給するとともに、職員が住民の追い払い活動を後方支援します。
自宅への省エネルギー設備の設置や太陽光発電設備などの導入、住宅の
令和5年7月の大雨などにより被災した農地・農業用施設を原形に復旧します。
相談をワンストップで受け付けて解決支援を行う総合相談窓口を設置します。また、「成果連動型民間委託契約方式(PFS)」により、相談窓口の受託業者による空き家解消に向けた積極的な取り組みを促し、空き家数の増加抑制を図ります。
模擬家屋を燃焼させる火災実験を行う小学生向け防火教室を開催します。
令和6年能登半島地震などにより被災した市道や公園施設の復旧工事を実施します。
神通川緑地に本市の草花であるヒマワリを植栽し、フォトスポットなどの設置や花育イベントを実施します。
富山駅停留場における乗降時間の短縮を図り、定時制を確保するため、後方扉からも降車できるよう、ICカード地上機(運賃箱)を設置します。
中心市街地の各所において、市内の音楽家や団体と連携し、プロ・アマを問わず多くの方の出演による、さまざまなジャンルの音楽ライブやコンサートなどを開催します。
「ガラスの街とやま」のさらなる定着を図り、その魅力を国内外に発信していくことを目的とした国際公募展「富山ガラス大賞展2024」を開催します。
水橋地区の4小学校を対象に、国営農地再編整備事業に関する講義を実施します。
「すしのまちとやま」としてプロモーションを行うことで、認知度向上やブランド化を図ります。また、路面電車に寿司(すし・すし屋を連想させるイメージなど)のラッピングを行います。
「くすりの富山」への興味関心が高まるよう、くすりに関係する夏休み自由研究のまとめ方支援などの小学生向け事業、富山大学薬学部でのセミナー開催などの中高生向け事業など、若い世代を対象とした事業を実施します。
「くすり関連施設」の整備に向け、民間活力導入可能性調査などを行います。
首都圏在住で地方への移住を検討している方を対象に、移住セミナーや本市での暮らしを実感できる体験ツアーを開催するとともに、富山市公式
本市が「暮らしたいまち」、「訪れたいまち」として選ばれるよう、県外向けの本市イメージアップフレーズの検討や首都圏でのプロモーションなどを行います。
大学や大学院などに在籍し、技術系の分野(土木・建築など)を学んでいる学生を本市の会計年度任用職員として任用し、実践的な業務に従事する有給のインターンシップを実施します。
アプリケーションの開発やビジネスモデルの試行など新たなサービスを提供するために、民間事業者が行う実証事業を支援します。