【広報とやま 令和5年(2023年)8月5日号】
「ヤングケアラー」という言葉を聞いたことはありますか。本来大人が担うような家事や家族の世話などを日常的に行っている子どものことです。責任や負担の重さにより、学業や友人関係などに影響が出てしまうことがあります。
子どもが子どもらしく過ごすため、「ヤングケアラー」に関心を向けてみませんか。
障害や病気のある家族に代わり、買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている。
家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている。
障害や病気のあるきょうだいの世話や見守りをしている。
目の離せない家族の見守りや声掛けなどの気遣いをしている。
日本語が第一言語でない家族や障害のある家族のために通訳している。
家計を支えるために労働をして、障害や病気のある家族を助けている。
アルコール・薬物・ギャンブル問題を抱える家族に対応している。
がん・難病・精神疾患など慢性的な病気の家族の看病をしている。
障害や病気のある家族の身の回りの世話をしている。
障害や病気のある家族の入浴やトイレの介助をしている。
[出典 こども家庭庁ホームページ]
Q.ヤングケアラーは「ふつうのこと」?
A.責任や負担の重さにより、学校生活に影響が出たり、こころやからだに不調をきたしたりすることがあります。
家族の手伝いや手助けをすることは普通のことかもしれません。しかし、そのことで学校生活に影響が出たり、こころやからだに不調をきたしたりする場合は注意が必要です。
子ども本人が「ヤングケアラー」だと気付きにくいこと、また家庭内のことで表に出にくく、実態の把握が難しい現状があります。
Q.富山県のヤングケアラーの実態は?
A.中学2年生 約18人に1人(5.5%)、高校2年生 約24人に1人(4.2%)
全国調査の結果とほぼ同じ割合です。
[出典 富山県ヤングケアラーに関する実態調査(令和4年度)]
ヤングケアラーを支えるためには、周囲の大人が気付くことが重要です。あなたの周りに「もしかして、ヤングケアラーかも?」という子どもはいませんか。
また、自分自身が「ヤングケアラー」だと思ったら、一人で抱え込まず、自分の気持ちを誰かに話してみませんか。
こども健康課(市役所3階)で相談を受け付けています。
「こども家庭庁」
ホームページ
ヤングケアラーの詳細は、「こども家庭庁」ホームページをご覧ください。