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幸せもシェアできる 新しい家族の形を富山でも。

シェアライフの楽しさを。

 誰かと一緒に住む暮らしは楽しく性に合っていて、これまで一人暮らしをしたことがありません。大学時代は兄と二人暮らし、オーストラリアで2年間海外の友人とシェアハウスで暮らしたこともあります。帰国後も実家暮らしをしながら、シェアハウスを探していました。そんな時、勤めていた不動産会社のお客さんから相談を受けた空き家が、シェアハウスにぴったりの立派な一軒家で。この一軒家で富山でのシェアライフを始めました。当時はまだ認知度が低く、ケアハウスと間違われたこともありましたね。
 自分が住みたくて始めたので、物件を増やすつもりはありませんでしたが、次第に仲間が増え、共同生活の楽しさを多くの人にも知ってほしいと会社を作りました。

ひとりじゃない安心感。

画像:シェアハウスのコミュニティルームで居住者と姫野さん

シェアハウスのコミュニティルームで
居住者とともに時間を過ごす姫野さん

 シェアハウスの一番の魅力は、帰った時に誰かがいて寂しくないことです。寝る前の小一時間、仕事の愚痴を言ったりテレビを見たりしながら、誰かといる安心感や心地よい時間を共有できることが醍醐味だいごみです。一方で、自分の部屋は個室なので、程よい距離感で暮らせます。また、シェアハウスは出会いの場でもあり、私自身も一生の仲間と出会えたことが財産です。同じ時間を共有するうちに、家族でも友達でもないのに、友達以上の家族っぽい不思議な関係に。自然体の自分をさらけ出せる心許せる仲間になっていきます。結婚を機にシェアハウスを出ましたが、一緒に暮らしたメンバーも結婚して家族ができ、今は子育て仲間です。
 出身地も価値観も様々さまざまなので、相性が合う人、合わない人や意見の食い違いが起きることもありますが、大事なのはお互いのスタイルを理解して尊重し合うこと。まさに社会の縮図ですよね。単に家をシェアするのではなく、人と出会い触れ合う楽しさや、集団の中での自分を考える体験をしてほしいと思っています。

写真:姫野 泰尚さん プロフィール

シェアハウスで仕事をする姫野さん
姫野 泰尚(ひめの やすたか)さん
合同会社シェアライフ富山 代表。2009年に富山市大泉に県内初のシェアハウスをオープン。2017年に富山市ヤングカンパニー大賞を受賞。

社会の様々な課題解決の糸口に。

 以前から、シングルマザーや一人暮らしの高齢者からのお問い合わせも、非常に多く寄せられています。人との関わりが希薄になっている近年、年齢に関係なく孤独を感じている人は多いのではないでしょうか。この社会課題に対して、「住まいで孤独を解決」することがこれからの使命だと感じています。
 その想いが形になったのが、今年4月、砺波市にオープンした多世代共生の富山型シェアハウス「Liberoリベロみやの森」です。誰でも気軽に立ち寄れる「みやの森カフェ」を運営する一般社団法人「Ponteポンテとやま」と共に作る、新たなシェアハウスです。目指すのは、若者の自立支援と、多様な価値観の人々がつながり合える「第二の我が家」のような空間です。多世代が交流しながら自然と助け合い、自分の居場所をみつけられるようなコミュニティハウスを富山に広げていきたいです。

 この連載では、富山で活躍するさまざまな方の「アメイジング(驚くほど素敵)」な富山について掲載しています。過去の記事はコチラからご覧できます。

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