G7富山・金沢教育大臣会合
ようこそ富山へ 伝えたい思い

 5月12日~15日の4日間にわたり開催された、G7富山・金沢教育大臣会合。富山の魅力を発信した会合の開催には、市民の皆さんのおもてなしの心、未来を担う若い力が大きな支えとなりました。

画像:大臣会合(富山国際会議場)

大臣会合(富山国際会議場)

 G7広島サミットに先立ち開催されたG7富山・金沢教育大臣会合。前半2日間は富山市内で、後半2日間は金沢市で開催されました。閣僚会合での複数自治体による共同開催は国内初。この会合では、議長である永岡ながおか桂子けいこ文部科学大臣の進行のもと、「コロナの影響を踏まえた今後の教育のあり方」を全体テーマに議論され、その成果は「富山・金沢宣言」として採択されました。

富山・金沢宣言のポイント

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文部科学省
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  • 生成AIを含めた近年のデジタル技術の発展が学習や指導に好機をもたらすと同時に、教育システムに対して課題を提示していることを認識する。
  • G7各国間の国際交流をコロナ禍前の水準に戻すとともに、それ以上の拡大を図っていくことの重要性を認識する。
  • オンライン学習は対面による教育や学習を代替するものではなく、対面による教育・学習が重要であることには変わらないということを認識する。
  • 少人数学級の推進や教師が担う業務の適正化、処遇を含む働きやすい労働条件の整備を進め、質の高い優秀で意欲のある教師を確保する。

富山の魅力を知ってもらうために

画像:芝園小学校

芝園小学校

画像:八尾中学校

八尾中学校

 12日、各国代表は教育現場の視察のため、芝園小学校と八尾中学校を訪れました。
 芝園小学校では、県産米の富富富(ふふふ)を使った五目ごはんや白エビのかき揚げなどの給食を提供。児童と一緒にテーブルを囲んで参加国についてのクイズをしたり、会話をしたりしながら楽しい時間を過ごしました。タブレット端末を使って俳句を作る国語の授業の様子も視察しました。
 八尾中学校では、伝統芸能「おわら」を郷土芸能部の生徒がおわら保存会の皆さんとともに披露。300年以上続く地域の伝統や、人材を生かした課外活動の様子を紹介しました。各国代表も踊り方を教わりながら、生徒と一緒に輪踊りに参加しました。

画像:永岡大臣の乾杯

永岡大臣の乾杯

 13日は、夕食会を市内のホテルで開催。富山湾でとれた旬の魚のにぎりずし、「とやま和牛」のグリエなどがふるまわれ、自然に恵まれた富山の食をアピールしました。

中学生も大臣と意見交換 頼もしく

画像:代表の中学生

代表の中学生

 13日の会合では、富山市と金沢市の中学生10人が、「自分と社会のよりよい未来を創るために私たちができること」をまとめた「こどもサミット宣言書」について、各国の大臣と意見交換を行いました。大臣からは、コロナ禍でマスクをしながらの学校生活で苦労した点、将来の夢、宣言書をまとめるにあたっての工夫点などの質問があり、生徒たちは積極的に発言をしていました。永岡大臣は、「ハキハキと答える姿が印象的、将来のリーダーとして大変期待している」とコメント。大きな拍手で締めくくられました。
 富山の魅力を世界に発信する絶好の機会となったG7富山・金沢教育大臣会合。ほかにも多くの市民の皆さんが、おもてなしの心をもってさまざまな形で協力してくれました。本市では、この会合で得られた成果をこれからの富山の魅力発信や教育に生かしていきます。

ロゴ:G7富山・金沢教育大臣会合

主な日程

●5月12日
  • エクスカーション(視察)
    芝園小学校、高志の国文学館、八尾中学校、ガラス美術館
●5月13日
  • オープニングセッション
  • こどもサミット宣言書に関する意見交換
  • 大臣会合セッション
  • 地元主催夕食会
●5月14日
  • 富山駅で「見送りおわら」各国代表は新幹線で金沢へ
  • 大臣会合セッション
  • クロージングセッション
  • 「富山・金沢宣言」採択
  • 共同記者会見
  • エクスカーション 金沢21世紀美術館、国立工芸館
  • 金沢城公園内で夕食会
●5月15日
  • エクスカーション 金沢大学