歯と口を健康に すてきな笑顔

 食べ物をおいしく食べたり、楽しく会話をしたりと、人生を豊かにしてくれる歯と口の健康について、考えてみませんか。

お問い合わせ 保健所地域健康課 電話:428-1153
画像:すてきな笑顔

 市では、平成25年度から令和5年度まで11年間にわたり、富山市健康プラン21(第2次)を策定し、市民の皆さんとともに健康づくりに取り組んできました。その取り組みの1つに「歯の健康」があります。取り組みの目標項目は、おおむね「改善」や「目標達成」していますが、歯周病がある方の割合については悪化しています(表1参照)。
 原因の一つが、新型コロナウイルス感染症の影響です。マスク生活で表情筋を動かさなくなり、唾液が減少し口の中の自浄作用が低下したこと、歯みがき習慣の乱れ、歯科医院への受診控えなどが考えられます。
 これからは、夏の暑さもあり、マスクを外す機会が増えていきます。歯の黄ばみ・着色、口臭など口のことで気になることがあれば、かかりつけ歯科医院に相談してみましょう。口腔こうくう機能の衰えを感じる方は、「あいうべ体操」などの口の体操をするのも効果的です。

イラスト:あいうべ体操

あいうべ体操…口を大きく動かして、口周りや舌を鍛える体操です。口腔機能の衰えを予防し、唾液の分泌を促す効果があります。

表1

目標項目 目標値 現状値 最終
評価
乳幼児・学童期のむし歯のない者の増加
3歳児健診においてむし歯のない者 74.8% 89.4% 目標
達成
学校健診における12歳児の一人平均むし歯数 1.13本 0.53本 目標
達成
歯の喪失防止
60歳で24歯以上自分の歯を有する者 78.2% 91.3% 目標
達成
40歳で喪失歯のない者 60.7% 78.2% 目標
達成
60代で「噛むことに支障がない」と回答した者の増加 83.2% 88.6% 改善
歯周病を有する者の割合の減少
40歳 40.5% 50.9% 悪化
60歳 58.3% 60.9% 悪化
歯科検診を受診した者の増加 16.6% 25.3% 改善

歯周病とは、歯茎や骨など歯を支える周囲組織の病気のことで、進行すると歯を失うこともあります。糖尿病や心臓病などの全身疾患にも関わると言われています。

QR:「指定歯科医療機関」ホームページ

指定歯科医療機関

歯と口の健診を受けましょう

 妊婦や節目年齢(40、50、60、70歳)、後期高齢者(75歳)を対象とした歯科・歯周疾患・口腔がんなどの健診を指定歯科医療機関で実施しています。
 口の機能が低下している人を対象とした口腔ケアサービス(ブラッシング指導など)も行っています。