特集

SDGsエスディージーズ未来都市とやま ~未来のためにできること~

 本特集では、SDGsの達成に向けた市の取り組みについて紹介します。

お問い合わせ 環境政策課 電話:443-2053
ロゴ:SDGs

「SDGs未来都市」としての富山市の役割

 「SDGs」は、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略で、「貧困の撲滅」「教育の向上」「エネルギーの有効活用」「気候変動対策」など、2030年までの達成を目指した17の目標です。
 「SDGs未来都市」に選定されている富山市は、よりよい未来の実現のため、さまざまな取り組みを推進しています。

富山市の国際連携

ロゴ:SDGs

 本市は、これまで東南アジアを中心とした諸外国と国際連携事業を行ってきました。本市の環境施策や市内企業が持つ技術を国際的に認知・展開させることで、開発途上国の経済成長や生活の質の向上に貢献しています。
 国際的な信用を高めることで、シビックプライド(わがまちへの愛着や誇り)の醸成につながり、市内企業の海外進出による事業の拡大により、雇用機会の増加や地元経済への波及効果も期待されます。

画像:小水力発電システム

インドネシア共和国における国際連携事業事例

 富山市内の企業と連携し、それまで無電化地域であった棚田の用水路に、4基の小水力発電システムを設置し、街灯や集会場の電気として使用されています。

画像:天然ガスでも走行可能なハイブリッドエンジンの公共バス

 富山市内の企業と連携し、公共バス72台のエンジンを、よりクリーンな天然ガスでも走行可能なハイブリッドエンジンに改造するプロジェクトを完成させました。

画像:太陽光発電を活用した揚水ポンプの導入プロジェクト

 現地の大学と連携し、慢性的な農業用水不足解消のため、太陽光発電を活用した揚水ポンプの導入プロジェクトを、富山市内の企業の施工により完成させました。

富山市の取り組みの海外へ向けたPR

 本市は、国際会議でまちづくりや環境に関する取り組みのPRを行っています。イギリスで開催されたCOP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)のサイドイベントでは、本市のエネルギー政策について、藤井市長がビデオメッセージを発信しました。
 また、COP26に向けて日本政府が制作した「国際貢献」をテーマにしたPR動画では、本市の海外都市との都市間連携事業が取り上げられました。動画は、欧米の主要メディアでテレビCMとして放送されました。

画像:ビデオメッセージを発信する藤井市長

ビデオメッセージを発信する藤井市長

QR:「国際貢献」をテーマにしたPR動画サイト

「国際貢献」をテーマにしたPR動画(YouTube)

エコ通勤の推進

ロゴ:SDGs

 「エコ通勤」とは、通勤手段をマイカーから、環境にやさしいエコな通勤手段(電車やバス、自転車、徒歩など)へ転換する取り組みです。市では、SDGsの推進に向け、コンパクトなまちづくりを引き続き進めることや、脱炭素社会に向けた取り組みの1つとして、エコ通勤を推進しています。

エコ通勤のメリット

  • 地球温暖化の原因となる、CO₂の排出が削減されます。
  • 徒歩や公共交通の利用により毎日の歩数が増え、健康増進や医療費の削減につながります。
  • マイカー利用を控えることで、交通事故リスクの軽減につながります。
  • 公共交通の利用が増えることで、公共交通の維持やサービスの向上が期待されます。

エコ通勤の取り組み

 富山市役所では、職員を対象とした月2回のノーマイカーデーの実施や、とほ活アプリの推奨による公共交通の利用促進などに取り組んでおり、令和3年4月には「エコ通勤優良事業所認証(※)」を取得しました。
 さらなる公共交通の利用促進のため、地元の企業に対してエコ通勤の啓発活動を行い、令和3年10、11月には、新たに市内の4つの企業が、「エコ通勤優良事業所認証」を取得しました。

(※)
公共交通利用推進等マネジメント協議会(認証制度事務局:国土交通省、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団)がエコ通勤に取り組んでいる事業所を公的に認証する制度。
画像:中﨑俊也さん

(株)大和 富山店
店長 中﨑なかざき俊也としやさん

 平成30年から一段ギアを上げてエコ通勤に取り組んでおり、令和3年10月に、「エコ通勤優良事業所認証」を取得しました。
 従業員に対する、ポスターやメール、社内放送での呼び掛けのほか、市が推進する「とほ活」イベントの店内実施、「ノーマイカーデー」への参加などで、健康づくり=「歩く」ということを意識付けし、現在は、従業員の4割が公共交通で通勤しています。
 今後は、公共交通での通勤者を5割に増やすことを目標に、独自のノーマイカーデーや特典などを設けながら、継続して従業員の意識改革と全員参画に取り組んでいきたいと思います。

海洋ごみ対策

ロゴ:SDGs

 プラスチックごみによる海洋汚染は、世界中で深刻な問題となっています。富山湾でも多くの海洋ごみが確認されていますが、その約8割が陸から川を通じて流出していると考えられています。市では、SDGsの目標にも掲げられている海の豊かさを守るため、平成31年3月に日本財団と海洋ごみ対策に係る連携・協力協定を締結し、共同で取り組みを進めています。

画像:がめ川の網場

がめ川の網場

調査・分析

 海洋プラスチックごみの流出を抑制するため、市内を流れる準用河川や農業用水に「網場(あば)」を設置し、ごみの分析を行うとともに、網場の効果や影響について調査しています。

※「網場」とは、河川を流れるごみをせき止める、浮きのついた網のことです。

画像:ラッピング電車

ラッピング電車

普及・啓発

 市民の問題意識を高め、具体的な行動につなげることを目的に、「海洋ごみ削減」の啓発デザインの路面電車へのラッピングや、「海ごみゼロ」のメッセージの富山城への投影を行いました。
 また、海洋ごみについてのパネル展を定期的に開催し、普及・啓発を行っています。

海洋ごみについて考えるパネル展

日時
2月3日(木)~3月1日(火)
場所
図書館本館5階(西町)
費用
無料 ※関連図書の展示も行います。

SDGsの実現に向けて一緒に取り組んでみませんか

 SDGsの実現には、私たち一人一人の小さな心掛けや行動が不可欠です。市では、SDGsを市民の皆さんに理解し、行動してもらうため、さまざまな取り組みを行っています。

富山市SDGs推進コミュニケーター

 地域・職場などでSDGsを広め、自ら実践する「富山市SDGs推進コミュニケーター」の養成を令和2年度から開始し、養成講座や交流会の開催、SDGsウィークでの取り組み発表などの活動を行っています。令和3年11月末現在、85人が、富山市SDGs推進コミュニケーターの認定を受けています。

画像:SDGs養成講座の様子

 養成講座では、中学生から高齢者まで、さまざまな立場の市民が集まり対話することで、自分とSDGsのつながりや自らできることを考えます。
 講座で学んだことを生かして、一定期間の間に「実践」した方に、認定証を渡しています。

画像:異業種との連携について話し合う様子

 令和3年度は、学生、一般、企業にそれぞれ対象を分け、より実践につながるよう、内容を変えて実施しました。
 企業を対象とした回では、どのように企業の強味を生かし、異業種との連携を進めるかを、カードゲームを通して体感しました。

画像:皆さんの取り組みサポートを考える様子

 認定後も、定期的に集まったり学んだりできる機会を用意し、皆さんの取り組みをサポートしています。
 また、自由に情報交換ができるように、フェイスブックの専用グループページを開設し、連携の強化を図っています。

第2回 STEP UPステップ アップミーティング【12月5日】

 富山市SDGs推進コミュニケーターを対象とした交流会が、まちなか総合ケアセンターで開催されました。
 「やりたいことを見つけよう!」「仲間を見つけよう!」をテーマに、多様性、健康、食品ロスなど、関心のある課題ごとにグループに分かれ、課題についてのそれぞれの悩みを共有し、これからの活動について一緒に考えました。

画像:吉野英樹さん

(福)宣長康久会
社会福祉士
吉野よしの英樹ひできさん

画像:富山市SDGs推進コミュニケーター

 大沢野地域の社会福祉法人で、地域貢献担当として、高齢者、障害者、不登校の子どもなどが住みやすいまちづくりに取り組んでいます。福祉の枠を超えた横のつながりが必要だと感じたことがきっかけで、養成講座を受講しました。
 今年のSDGsウイークでは、大沢野・細入地域の方を対象に、SDGsカードゲームなどを通してまちづくりについて考える企画を行います。
 今後は、福祉団体や企業と協力することで、地域のために始めた取り組みを、市や県全体へと広げていきたいと考えています。

富山市SDGsサポーター

QR:富山市SDGsサポーター ホームページ

ホームページ

 SDGsの推進に向けて、ともに取り組んでいただけるサポーター(個人、市民団体、NPO法人、経済団体、企業、教育機関など)を募集しています。SDGsに関心がある、SDGsに関する活動に取り組む意欲がある、または現在取り組んでいる方や団体は、SDGs未来都市とやまホームページ(https://sdgs.city.toyama.lg.jp/)から、サポーター登録をお願いします。
 サポーターに登録された方には、SDGsに関する情報を配信します。

★SDGs未来都市とやまホームページでは、サポーターの取り組みも紹介しています。

画像:鈴木福さん

鈴木福さん

画像:パークマンサーさん

パークマンサーさん

画像:土肥恵里奈さん

土肥恵里奈さん

富山市SDGsウイーク 1月23日(日)~30日(日)

 SDGsを身近な「自分ごと」として感じ、行動につなげてもらうため、市内各地でさまざまなイベントを開催します。

富山市SDGs推進フォーラム 費用無料

 俳優の鈴木福さんによるゲストトークや、藤井市長とのパネルディスカッションを通して、SDGsについて考えます。オンラインでのライブ配信も行います。

日時
1月29日(土)13:30~16:30
場所
富山国際会議場 メインホール(大手町)
定員
400人(申込順) ※オンライン視聴の定員はありません。
申込方法
事前に、ホームページから申し込んでください。
※オンライン視聴の方も、申し込みが必要です。
  • ゲストトーク「僕が考える、未来へのSDGsアクション」
    ゲスト 鈴木すずきふくさん(俳優)
  • パネルディスカッション
    「ともに手を取り合って創る未来 ~幸せのカタチを富山から~」

    コーディネーター
    九里くのり徳泰のりやすさん(相模女子大学大学院MBA社会起業研究科教授、市政策参与)
    パネリスト
    鈴木 福さん、土肥どい恵里奈えりなさん((株)ママスキー代表取締役)、
    パークマンサーさん(タレント、富山えごま伝道師)、藤井ふじい裕久ひろひさ市長
  • SDGs推進コミュニケーターによる活動発表
ロゴ:SDGs

富山市SDGs学生リーダーズミーティング

 高校生や大学生などが主体となってSDGsの推進に取り組む市内外の団体が集まり、活動状況を共有し、未来へのアクションへつなげます。オンライン配信も行います。

日時
1月29日(土)10:00~12:00
場所
富山国際会議場2階 多目的会議室(201、202号室)
定員
50人(申込順) ※オンライン視聴の定員はありません。
費用
無料
申込方法
事前に、ホームページから申し込んでください。 ※オンライン視聴の方も、申し込みが必要です。
ロゴ:SDGs

富山市SDGsトークカフェ

 子ども・高齢者・障害者など、誰もが生きやすい「地域共生社会」を実現するために必要なことを、講師、参加者の皆さんで語り合います。

日時
1月23日(日)13:00~16:00
場所
まちなか総合ケアセンター(総曲輪四丁目)
講師
相山あいやまかおりさん(富山国際大学子ども育成学部教授) ほか
定員
30人(申込順)
費用
無料
申込方法
事前に、ホームページから申し込んでください。
ロゴ:SDGs

富山えごまスパイスカレー部

 富山えごまを使ったスパイスカレーづくりを通して、“美味しく”“楽しく”地産地消を体験します。パークマンサーさんがキャプテンとして参加します。

日時
1月24日(月)18:00~20:30
場所
日本海ガスショールームPregoプレーゴ(黒崎)
対象
市内に在住か通勤している18歳以上の方
定員
10人(応募多数の場合抽選し、当選者にのみ通知)
費用
1,000円
申込方法
1月14日(金)までに、Eメールで、イベント名、住所、氏名、年齢、電話番号を、環境政策課toyama-egoma@city.toyama.toyama.jp)へ。
QR:富山市SDGsサポーター ホームページ

各イベントの詳細や、期間中のその他のイベントについては、ホームページ(https://sdgs.city.toyama.lg.jp/)をご覧ください。