【広報とやま 令和3年(2021年)9月5日号】
アメイジングトーク㉒ | 語る! 深める! |
共同経営の西田さんと収穫したニンニク
生まれは広島ですが、親の転勤で中学からは関東で暮らしていました。昔から人と話すことが好きで、旅行や自然も大好き。アクティブな性格を生かそうと東京の医療機器メーカーに就職し、広報営業担当として全国を飛び回っていました。
出張で4カ月ほど富山に滞在した時のことです。地元の方から手作りのおにぎりを頂いたのですが、あまりの
とある映画がきっかけで、自然栽培に関心をもつようになりました。富山に滞在中、いろいろな方に「自然栽培に関心がある」と話していたところ、山間の小さな畑を借りられることになったんです。私はやりたいと思ったらすぐ行動するタイプ。本で読んだ自然栽培の知識を頼りに、比較的簡単だと勧めされた豆の栽培を始めました。「自然栽培は大変そう」とよく言われるのですが、初めての農業が自然栽培だったので私にとっては「普通」のことです。無知すぎたが故に何も気負わず農業に飛び込めたのは良かったと思います。東京と富山を行き来しているうちに「本格的に自然栽培で米作りがしたい。失敗するなら早いほうが…」と思い立ち、2018年1月に仕事を辞めて富山へ移住しました。
麓 絵里(ふもと えり)さん
(株)AGUMOGU(あぐもぐ)代表取締役。共同経営の
今活動している音川地区には、移住してくる方が増えています。その中の一人でもある西田さんとは、地域の勉強会で知り合い、二人で自然栽培を行うようになりました。作ったお米や野菜は、自然栽培の価値を理解してくれる人たちに届くよう、専門のオンラインサイトで販売しています。
自分のやりたいことが富山で
ありがたいことに、私のもとには農業を始めたい、体験したいと、これまでに県外から50人以上の方が訪れてくれました。私たちの活動を見て一緒に農業をしてくれる仲間や自然栽培に興味をもつ人が増えることを願いつつ、今後もワクワクする農業を富山から発信していきたいと思っています。
WEBサイト
この連載では、富山で活躍するさまざまな方の「アメイジング(驚くほど素敵)」な富山について掲載します。また、WEBサイトでは皆さんのアメイジングなエピソードも募集しています。
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