腸管出血性大腸菌感染症(O157など)に気をつけましょう

お問い合わせ 保健所保健予防課 電話:428-1152

◆強い毒素を持つ腸管出血性大腸菌

 O26、O121、O157などの腸管出血性大腸菌は、腹痛・下痢・血便の原因となる強い毒素(ベロ毒素)を腸管内でつくることがあります。
 症状の程度は人によりさまざまですが、患者の6~7%が、溶血性尿毒症症候群や脳症(けいれんや意識障害)などの重症合併症を起こし、時には死亡することもあります。

◆抵抗力の弱い子どもや高齢者は特に注意

 抵抗力の弱い子どもや高齢者は、溶血性尿毒症症候群になる割合が高く、特に注意が必要です。強い腹痛・下痢・発熱や吐き気などの症状がある場合は、早めに医療機関にかかりましょう。
 また、下痢の時はスポーツドリンクなどで水分補給して脱水症状を防ぎ、自己判断で下痢止めなどの市販薬を飲まないようにしましょう。

◆感染してから症状が出るまで

画像:感染→潜伏期間…3~8日→症状出現…腹痛、水様性の下痢(血便を伴うこともあります)

◆予防しよう 腸管出血性大腸菌感染症

 加熱不足や生の食肉・レバー、二次汚染した食品、菌がついた手などが感染の主な原因です。次のことに気をつけましょう。

注意するポイント

イラスト:中心部まで十分に火を通しましょう

肉の生食は避け、完全に火を通す

  • 中心部まで十分に火を通しましょう。

※腸管出血性大腸菌は熱に弱く、75ºC以上で1分間加熱すると死滅します。
※生肉を扱った箸と食べる箸は使い分けましょう。

食器・調理器具はいつも清潔に

  • 洗剤で十分に洗い、漂白剤や熱湯で消毒しましょう。
  • 包丁やまな板は、肉・魚用と野菜用を使い分けましょう。
イラスト:しっかり手を洗いましょう

しっかり手を洗いましょう。

  • 調理・食事の前やトイレの後は、せっけんと流水でしっかり手を洗いましょう。
  • 生肉を扱った手指は、他の食材や器具に触る前にしっかり洗いましょう。

腸管出血性大腸菌感染症の発生状況

  平成28年 平成29年 平成30年 令和元年 令和2年
富山県 47人 32人 26人 31人 28人
うち富山市 37人 13人 11人 14人 17人