O26、O121、O157などの腸管出血性大腸菌は、腹痛・下痢・血便の原因となる強い毒素(ベロ毒素)を腸管内でつくることがあります。
症状の程度は人によりさまざまですが、患者の6~7%が、溶血性尿毒症症候群や脳症(けいれんや意識障害)などの重症合併症を起こし、時には死亡することもあります。
抵抗力の弱い子どもや高齢者は、溶血性尿毒症症候群になる割合が高く、特に注意が必要です。強い腹痛・下痢・発熱や吐き気などの症状がある場合は、早めに医療機関にかかりましょう。
また、下痢の時はスポーツドリンクなどで水分補給して脱水症状を防ぎ、自己判断で下痢止めなどの市販薬を飲まないようにしましょう。
加熱不足や生の食肉・レバー、二次汚染した食品、菌がついた手などが感染の主な原因です。次のことに気をつけましょう。
※腸管出血性大腸菌は熱に弱く、75ºC以上で1分間加熱すると死滅します。
※生肉を扱った箸と食べる箸は使い分けましょう。
平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | |
富山県 | 47人 | 32人 | 26人 | 31人 | 28人 |
うち富山市 | 37人 | 13人 | 11人 | 14人 | 17人 |