例年、11月頃から翌年4月頃にかけて、ノロウイルスなどが原因とみられる感染性胃腸炎が流行します。これらのウイルスは感染力が強く、少量のウイルスでも感染が拡大することがあります。症状や原因について正しく理解し、感染性胃腸炎を予防しましょう。
手や食品を介して体内に侵入したノロウイルスなどは、数時間~48時間の潜伏期間を経て、おう吐・下痢・腹痛・発熱などの症状を起こします。
まれに、おう吐物を喉に詰まらせて窒息する場合もあるので、注意が必要です。
感染予防の基本は手洗いです。日頃から、調理前、食前、排便後などに、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。2度繰り返して洗うと、より効果的です。
食品は中心部の温度が85ºC以上で90秒以上加熱調理しましょう。
調理器具は、煮沸消毒するか塩素系漂白剤に浸すなどして、いつも清潔に保ちましょう。
感染者のふん便やおう吐物は、使い捨てのゴム手袋やマスクを着用し、周囲を汚染させないように処理しましょう。
また、ウイルスは乾燥すると空気中に漂い、口に入って感染することがありますので、ふん便などが乾燥しないうちに、速やかに処理しましょう。