子どもたちの教育環境を充実し、将来にわたり維持するためには、学校規模の適正化が必要です。そのため、市では小・中学校の再編に取り組んでいます。
平成元年(1989年)
小学生 30,227人
中学生 18,439人
令和元年(2019年)
19,993人(33.9%減少)
10,385人(43.7%減少)
学校教育法施行規則では、小学校・中学校の学級数はともに「12~18学級」を標準としています。一方で、児童生徒数の減少に伴い、市内の学校は、令和2年度現在、小学校・中学校ともに、半数以上が標準を下回る「小規模校」となっています。
11学級以下
12~18学級
19学級以上
小学校 38校/65校(58%) 中学校 15校/26校(58%)
小規模校には、「一人一人の子どもに目が届くのできめ細やかな指導ができる」「他学年や地域の方との交流活動がしやすい」などのよさがある一方で、課題も抱えています。
情報技術の進化やグローバル化の進展など、今後、将来の予測が難しい社会を生き抜く子どもたちには「柔軟に対応する力」「多様な視点から考える力」「仲間と協働する力」「果敢に挑戦する力」などを確実に育むことが求められています。
このような力を育むためには、学校という集団の中で、教員の多様な価値観に触れ、たくさんの友達と切磋琢磨し、多くのことを学んだり経験したりすることが大切です。
そのためには子どもたちが学びやすい学校規模であることが必要だと考えます。
市教育委員会では昨年度から、各地域の自治振興会やPTAの代表の皆さんに、市全体および各地域の小・中学校の現状を伝えています。今後さらに市民の皆さんの意見を踏まえ、一緒に学校再編を考えていきます。