【広報とやま 令和2年(2020年)5月20日号】
世界禁煙デーに合わせて、たばこが健康に及ぼす影響や、禁煙に向けた取り組みについて考えてみませんか。
喫煙者が吸っている煙やたばこから立ち上る煙には、多くの有害物質が含まれています。たばこの煙は、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中など、命に関わるさまざまな病気の引き金になるほか、身の回りにいる人の健康にも悪影響を及ぼします。
若年で禁煙した方が、健康改善の効果は高まりますが、何歳から始めても、遅すぎることはありません。
禁煙を始めてから24時間後には、心臓発作が起きる危険性が低下すると言われています。その後、比較的早期の段階で、
COPDは「たばこ病」とも呼ばれ、肺や気管などの呼吸機能が低下する病気です。
主に喫煙が原因で発症し、日本では年間約15,000人がCOPDにより亡くなっています。40歳以上で、喫煙歴が20年以上の方は、特に注意が必要です。
咳やたんが長引く、階段や坂道で息切れするなどの症状がある場合は、早めにかかりつけ医に相談しましょう。
改正された健康増進法が4月1日から全面施行され、「望まない受動喫煙」を防止するための取り組みは、“マナー”から“ルール”へと変わりました。
法律改正により、2名以上が利用する施設や事業所、飲食店などの建物は、原則屋内禁煙となり、病院や薬局、小学校、官公庁などは、原則敷地内禁煙となりました。
禁煙を徹底し、どのお店や施設にも安心して入ることのできる社会を目指しましょう。