
富山ゆかりの工芸品・美術品には、色とりどりの魅力的な作品が数多くみら
れます。たとえば、漆工品では一子相伝の白漆と色漆を用いる白蒔絵法により、
動植物をいきいきと描いた城端蒔絵、木工品では、多様な種類の木材を用いて、
色や木目を組み合わせ、絵画的な表現をみせる富山木象嵌があります。また、
やきものでは、小杉青磁と呼ばれる艶やかで品のある緑色が特徴的な小杉焼が
あり、さらには金・銀・銅など、色調の異なる金属を配色してはめ込み、細か
な図柄を躍動的に表す彫金が施された金工品なども見逃せません。それらの作
品を見ると、作り手は卓越した技によって漆や貝、金属、土、木などの素材か
ら多彩な色を生み出し、色ゆたかな表現へと結実させているのです。
本展では、江戸時代から現代にかけて制作された富山ゆかりの工芸品から、
巧みな「わざと色」に彩られた、心ひかれる作品をご紹介いたします。
◇ 会 期 令和5年4月15日(土)~ 7月2日(日)
※休館日 5月12日(金)・5月13日(土)
・5月29日(月)~ 6月4日(日)
◇ 開館時間 午前9時~午後5時(入館受付午後4時30分まで)
◇ 場 所 富山市佐藤記念美術館
→交通アクセスはこちら
◇ 主 催 富山市教育委員会(富山市佐藤記念美術館)
◇ 観 覧 料 大人 210円 高校生以下無料