【この展覧会は終了しました】
大正から昭和にかけて活躍した思想家・柳宗悦は、民衆が使う日用品にこ
そ工芸本来の美が宿るとし、「用の美」を掲げて民藝運動を展開しました。
生活の中の美を重んじ、伝統的な手仕事の復興を目指した柳宗悦は、一方
で、美信一如の境地を示す世界として茶にも関心を示し、武野紹鷗ら初期の
茶人たちを、眼の先駆者として高く評価しました。そして、当時の封建主義
的な茶のあり方を批判し、自らも在野の立場から、民藝の理念に沿った自由
な茶のあり方を探求したのです。生前に催した2回にわたる日本民藝館での
茶会や、『茶と美』などに代表される著作には、日本人の美意識と信仰心
の結合である茶が、未来に向かって正しく発展していくことを願う、柳宗
悦の真摯な想いが込められています。
本展では、日本民藝館が所蔵する貴重な作品の中から、眼の人・柳宗悦
によって見出された茶道具、約60点を展示紹介します。本展を通じて、民
藝美に彩られた新たな茶の世界をお楽しみください。
◇ 会 期 令和元年10月5日(土)~12月1日(日)
※会期中無休
◇ 開館時間 午前9時~午後5時(入館受付午後4時30分まで)
◇ 観 覧 料 一般 500円
高校生以下無料
◇ 場 所 富山市佐藤記念美術館
→交通アクセスはこちら
◇ 主 催 富山市教育委員会(富山市佐藤記念美術館)、富山市
◇ 特別協力 日本民藝館
◇ 後 援 (一社)富山県芸術文化協会、日本民藝協会
富山民藝協会、となみ民藝協会(順不同)